小池和男『高品質日本の起源』を読んで、戦前から日本の企業が質で海外と戦っていた。 - 革新的国家公務員を目指してー自由と民主主義を信じ国益を考えるーAiming at the innovative official

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2014/08/12

小池和男『高品質日本の起源』を読んで、戦前から日本の企業が質で海外と戦っていた。

高品質日本の起源―発言する職場はこうして生まれた高品質日本の起源―発言する職場はこうして生まれた
(2012/01/25)
小池 和男

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 著者は昭和7年生まれで、自分の母と同い年。

 この重厚な論文集をまとめられたことにまず敬意。

 戦前の日本の産業、特に、繊維産業について、乏しいデータから分析して、以下の結論を導いている。

(1)戦前の繊維産業は低賃金で質の悪いもので英国を駆逐したのではなく、英国よりも質の高い繊維を製造していたことにある。

(2)質の高い糸をつくれたのは、現場の作業員の質の高さ、そして業務改善への努力のたまもの。

(3)質の高い糸をつくるインセンティブは、海外の市場、英国だけでなくインドなどの低価格商品とわたりあって、競争するという海外競争の視点をもっていたため。

 そのほか、戦前の労働組合は、穏健な総同盟系の労働組合は、共済的な機能を持ちつつも、必要ならストライキもうち、しかし、最終的に大恐慌で解雇が必要であれば解雇一時金の割り増しをぶんどるという、現実的かつ本当に労働者のためにたった活動を行っていたなど、新しい発見の事実あり。

 戦前の産業や労働組合を、はなから全否定する傾向がなんとなく世の中にあるが、歴史は継続しているので、きちんと過去を分析し、その連続性をおさえることが必要だと考える。
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プロフィール

佐々木晶二

Author:佐々木晶二
現役国家公務員(現在研究休職中)です。
早朝、毎日、一冊以上の読書を目指しています。
今は、平日は、都市計画と東日本大震災関係の本を読んでいます。
休日は、海外情報、古典、歴史など、幅広く教養をつけるための本を読んでいます。

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