『ライス回顧録』を読んで、日本の官僚もライスの経験、知識、バイタリティを学ぶべき。 - 革新的国家公務員を目指してー自由と民主主義を信じ国益を考えるーAiming at the innovative official

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2014/08/17

『ライス回顧録』を読んで、日本の官僚もライスの経験、知識、バイタリティを学ぶべき。

ライス回顧録 ホワイトハウス 激動の2920日ライス回顧録 ホワイトハウス 激動の2920日
(2013/07/26)
コンドリーザ・ライス

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 ライフネット生命の出口さんの推薦。

 小さな字で2段組で680ページ。

 スタンフォード大学の国際政治の教授から、ブッシュ(子ども)の大統領国家安全保障補佐官と国務大臣を務めている。

 詳細な記録と、当然、9.11の対応、イラクへの戦争開始など、当時のネオコン主導のブッシュ政権の中で、ややラムズフェルドや副大統領に引っ張られながらも、必死に対応をしたということを切々に述べている。

 もちろん自己弁護の観点も入っている。CIAのテネットの自伝に対しては批判もしている。

 しかし、全体を通じて、世界の政治秩序への洞察、外交でのトップ同士の駆け引き、部下のコントロールと自分が外されたときの国防総省への抗議など、学識、態度とも非常にすぐれたものだと思う。また、自己弁護のためとはいえ、これだけの大部の著者を世の中に示して、ブッシュ外交の正統性をアピールする能力もすごいものがある。

 日本人の政治家に対するライスの評価は極めて厳しいものがあるが、それよりも、自分は、これだけの能力をある人間がちゃんとホワイトハウスのスタッフに特別の人的コネもなく、引き抜かれていくシステム、大学の教授のトップクラスの学識者が大統領ともっとも密接に接する補佐官や外交をトップになるということ自体が、日本より圧倒的に優れていると思う。

 日本の政治家は選挙に忙しいし、小選挙区制で党首の人気ですぐ落選する恐怖と戦っているから、あんまり学識と人脈を期待するのも無理なような気がする。

 その部分は、今までは、官僚が補ってきたのではないか。それが実は大幅に能力ダウンしていると強く感じた。

(1)東京大学の経済学部や法学部政治学科の最先端の議論に今、ついていける、あるいはものにしている官僚はどれだけいるか?

(2)外交でも内政でも、自分の専門分野の現場の専門家、あるいは大使とか市長に電話で相談できる官僚がどれだけいるか?

(3)外交であれば、世界を、内政であれば国内の各都市の現状をライスが世界の各国の実情を把握しているぐらい、把握している官僚はいるか。せまい視野に限定されていないか。

 あと、官僚をやめて本を書いている人も何人かいるが、ライスのような学術書としても引用できるような内容を本を買いている人はいるか。財務OBの松元さんぐらいか?昔は宮崎勇さんとか香西泰さんとか官庁エコノミストとかいわれる人がいたが、今は全く名前も聞かなくなっている。

 日本の政治家が不勉強といって人ごとにするのは簡単だけど、ブッシュ(子ども)もそんなに勉強していたわけではないと思うし、かれのとった外交、イラクへの侵攻など納得できない部分も多い。だけど支えるスタッフは思想面で極端な部分があったが、ライスのように極めて的確優秀な人がいたことは確か。

 それと同等の能力を持つ、あるいは持って国政を支えていく気概のある官僚は今、どれだけいるのか。

 もっと勉強しろ。もっと現場に行け。もっと人の話を聞きに行け。
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プロフィール

佐々木晶二

Author:佐々木晶二
現役国家公務員(現在研究休職中)です。
早朝、毎日、一冊以上の読書を目指しています。
今は、平日は、都市計画と東日本大震災関係の本を読んでいます。
休日は、海外情報、古典、歴史など、幅広く教養をつけるための本を読んでいます。

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