下田吉之『都市エネルギーシステム入門』を読んで、ものすごく勉強になる、都市計画関係者必読書。 - 革新的国家公務員を目指してー自由と民主主義を信じ国益を考えるーAiming at the innovative official

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2014/08/28

下田吉之『都市エネルギーシステム入門』を読んで、ものすごく勉強になる、都市計画関係者必読書。


都市エネルギーシステム入門: 住宅・建築・まちの省エネ・低炭素化都市エネルギーシステム入門: 住宅・建築・まちの省エネ・低炭素化
(2014/09/01)
下田 吉之

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 なんとなく、学芸出版社のHPでみて購入したが、都市計画関係者にとってとても素晴らしい本。是非、都市計画関係者に一読をお勧めしたい。自分ももう一度読んでみる。

 原発事故で、低炭素とか言いにくい風潮になっているが、発電能力が下がっているときこそ、供給側では、再生エネルギーとかコジェネレーションとか低炭素で分散型のシステムが重要と考える。また、需要サイドも特に民生部門での省エネが必要だが、精神論ではなく、本当に省エネになるようなソフトの対策(例えば、エレベーターの削減などほとんど効果なし)と、建築物サイドでの省エネ効果をあげる技術的な対応が重要だと感じた。

 それに加えて、大事な指摘と思った点。

(1)著者は地域冷暖房の価値を認めつつ、最近の熱源機器のダウンサイジングから個別建築物対応と比較して有利性が落ちているので、技術動向をよく注意する必要があるという。(p154)

 将来の負の遺産にならないように、地域冷暖房のあり方を冷静に分析する必要がある。費用負担の面からみても、地域冷暖房は都市インフラとして税金を投入する理屈が立ちやすいが、個別建築物であれば、本来は融資や税金対応といって誘導措置になるし、管理も民間建物保有者になる。どちらが、より次世代にあった技術なのかの見極めた大事だと思う。

(2)都市の集約化はエネルギー消費の観点から単純にそうなるとはいえないこと。(p176)

 著者の「都市リデザイン」という本に詳述してあるようだが、コンパクトシティとエネルギー消費という観点の議論は技術的にどうなのかをよく勉強してみたい。

(3)清掃工場や下水道処理場、コジェネレーションの発電所なども迷惑施設として単純に市の郊外に立地させるのではなく、(たぶん最近の環境基準からいって生活環境に影響がすくないので?)、市街地に埋め込んで、立地するとエネルギー効率が高まる。(p188)

 コジェネなんかはこれから立地するので可能性はあると思う。また、コジェネのエネルギー効率をあげるためには、用途の混在、業務と住宅、商業とホテルなどが熱需要の均等化を生むため重要だが、これも土地利用のあり方と関係する。

 また、防災拠点などの分散型のシステム導入は、電力、エネルギーシステムの災害の際の冗長性を高めるためにも重要だと思う。

 とても、刺激にあふれた良著。絶賛する。
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プロフィール

佐々木晶二

Author:佐々木晶二
現役国家公務員(現在研究休職中)です。
早朝、毎日、一冊以上の読書を目指しています。
今は、平日は、都市計画と東日本大震災関係の本を読んでいます。
休日は、海外情報、古典、歴史など、幅広く教養をつけるための本を読んでいます。

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