マッシモ・リヴィ・バッチ『人口の世界史』を読んで、正統派人口学者の目からみると、今後の人口問題はわからないことだらけ。 - 革新的国家公務員を目指してー自由と民主主義を信じ国益を考えるーAiming at the innovative official

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2014/09/01

マッシモ・リヴィ・バッチ『人口の世界史』を読んで、正統派人口学者の目からみると、今後の人口問題はわからないことだらけ。


人口の世界史人口の世界史
(2014/02/28)
マッシモ リヴィ‐バッチ

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 ライフネット生命の出口さんの推薦。

 まじめな本格的人口学者による、人口の歴史と今後の課題。

 過去の人口もわからないことばかり。

 もちろんデータがすくないからだが、狩猟時代から農耕時代になって、実は栄養はかたよったので、死亡率は下がったが、妊婦が移動しなくてよくなったので、出生率もあがったので、結果として人口増につながったという点はおもしろい。(p47)

 どうも、おおざっぱに言って、世界の人口は、農耕時代で一つ別のふぇージョン、産業革命でさらに別のふぇージョンに移ったらしい。それも納得感あり。(p29)

 意外だったというか、視野が狭かったなと思ったのは、結局まだ定説がない経済成長と人口増加の関係。

 経済学では潜在成長率を、資本増と生産年齢人口増と技術革新で分析するくらいだから、当然、人口が予見で、経済成長にプラス。

 だけど、冷静に考えれば、アフリカ内陸部のように衛生環境が一応改善してきて、幼児死亡率が減ってきたのに、出生率は高止まりしている、地域は、経済成長が、アフリカ海岸部のように、出生率が下がってきている地区よりも、低いことからみて、人口増は経済成長にマイナスにきくこともある。

 要は、相互関係で、かつ、タイムスパンもあるので、一概にいえないとうこと。こういうあいまいでまだ定説がないということを理解することも大事。

 今後の世界人口の変化の状況と予測の視点も重要。

 国連の推計では、先進国ではアメリカが移民の出生率が高いので若干高いのみを示すが、ヨーロッパや日本などの人口減少から、人口分布が大きく変わってくる。(p240)
 それに伴って残念ながら、経済格差も拡大し続ける。(p247)
 経済格差に伴う移民については、世界的に政策としては厳しい管理に向かっているのが現実。(p248)
 ただし、エイズの流行、政治体制の崩壊(ソ連の崩壊時にはロシアは平均余命が69から59へ低下した)など懸念財呂うもある。(p257)

 都市化は可逆的に進む。(p278)

 地球の収容可能人口については定説はない。学説の中間的な値は100億人ぐらいだか、1000億人以上を提言する学者もいる。著者は100から110億人が現実的といっている。(p266)

 世界的にみれば、貧困国での人口成長が続いていて、2025年には国連推計で80億人、2050年には93億人(p240)となり、そのコントロールに躍起となっていることをみれば、人口減少社会の日本も、これから食糧問題の自給率も高めることが可能になるかもしれないし、昔から豊かな森林資源の再生にもつながるかもしれない。

 そんな後ろ向きの時代でもないような気もする。一定の所得がいることも事実だが、それは、東京に高学歴の人材が集中して、世界の人材も集めて、イノベーションを起こして、成長力を確保していけばいい。

 それ以外の地方では、豊かな自然をいかいつつ、ひろがる空き地や生活空間をどう自然に戻していくかをかんがえていけば、明るい生活環境のまちやむらが実現するのではないか。

 まったく、感覚の議論だが、世界の人口の歴史を学び、そして、貧困国での人口増のコントロールに苦しんでいる事実、先進国は、移民をたくさん受け入れているアメリカを除き、のきなみ人口減少になること、などをきちんと踏まえて、人口減少社会のあり方、制度論を議論する必要があると感じる。
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プロフィール

佐々木晶二

Author:佐々木晶二
現役国家公務員(現在研究休職中)です。
早朝、毎日、一冊以上の読書を目指しています。
今は、平日は、都市計画と東日本大震災関係の本を読んでいます。
休日は、海外情報、古典、歴史など、幅広く教養をつけるための本を読んでいます。

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