木村玲欧『戦争に隠された「震度7」』を読んで、きちんとした災害の歴史を知ることが一番、防災意識の向上に説得力あり。 - 革新的国家公務員を目指してー自由と民主主義を信じ国益を考えるーAiming at the innovative official

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2014/09/10

木村玲欧『戦争に隠された「震度7」』を読んで、きちんとした災害の歴史を知ることが一番、防災意識の向上に説得力あり。


戦争に隠された「震度7」: 1944東南海地震・1945三河地震戦争に隠された「震度7」: 1944東南海地震・1945三河地震
(2014/07/15)
木村 玲欧

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 国土交通省の本屋で見つけて購入。

 第二次世界大戦末期の1944年の東南海地震と翌年の三河地震のときの報道や同時の被害を受けた被災者のインタビューをまとめた本。

 報道規制については、戦時中で検閲制度があったため、特に全国紙での報道が少なく、義捐金が集まらなかったという悲劇を招いた。

 また、当時の三河地震の被災地には、学童疎開時が寺院に寝泊まりしていて、寺院は頭が重い構造なので、多くの死傷者をだしたこと、また、女子学生が勤労動員をかけて製紙工場を軍需工場に転用した工場で働いていて、飛行機の製造のために勝手に屋内の柱を取り除いたため、耐震性が低下し、工場ごと倒壊した事実はど、痛ましい発見が多い。

 自分は、最後の章で、著者たちグループが被災者の証言をもとに、絵を描いて、それをさらに映像にして、防災教育に使っているという取り組みが非常にいいと思う。

 ハザードマップも、推計というとピンと来ないし、迫力もでないが、そこに、実際に倒壊した家屋の写真とか、被災者の話に基づいた絵などがついているとずっと迫力がまして、市民の防災意識が高まると思う。

 ちょっと、今のハザードマップは、工学的な推計という側面が強くでていると思う。むしろ、実際に今住んでいる土地に津波がきたのか、そして、家屋が倒壊したのか、という災害史的な観点が重要だし、それを各戸に配るといった情報提供が重要だと思う。

 この本を読んでいて、常備すべきと考えた本、『日本歴史災害事典』(吉川弘文館)、災害史の勉強に必要だと観じた本、『中世の巨大地震』『災害復興の日本史』(両著とも吉川弘文館)。

 吉川弘文館は、災害史のいい本を着実にだしているので、すばらしいと思う。
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プロフィール

佐々木晶二

Author:佐々木晶二
現役国家公務員(現在研究休職中)です。
早朝、毎日、一冊以上の読書を目指しています。
今は、平日は、都市計画と東日本大震災関係の本を読んでいます。
休日は、海外情報、古典、歴史など、幅広く教養をつけるための本を読んでいます。

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