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2014/09/13

中島直人『都市美運動』を読んで、景観行政も市民の理解と支援が必要だなと感じた。


都市美運動―シヴィックアートの都市計画史都市美運動―シヴィックアートの都市計画史
(2009/02)
中島 直人

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 都市計画は、都市のかかえる課題や問題を解決する技術体系、制度体系と理解いているのだが、いわゆる美観とか景観というのは、どういう位置づけになるのか、わからなかった。

 米国のシビックアートについては、再評価がされているようだが、シカゴの張りぼての博覧会など、むしろ都市計画のその後の発展と何か断絶しているような気がしている。

 この本は、日本の都市美活動について、詳細に分析している本で、かつ、とても読みやすい本。

 結局、一部の知識人が都市の美観や景観に関心を持っているのではなく、例えば、戦前の警視庁の望楼の問題、戦後の忍ばずの池の埋め立て問題など、市民の関心を呼ぶようなテーマをきっかけに発展し、そして、市民の関心が戦争一色となると自然と活動が停止したように思える。

 戦後は、国土緑化、都市緑化や、公園、広告物行政といった観点から細分化し、都市の美観、景観という観点からは、東京オリンピック前に一度もりあがったが、結局、その後は、停滞し、休眠化するという経緯をたどっている。

 やはり、上からの知識人による美観や景観行政というのは、市民の理解を得にくいのが課題だと思う。

 その中では、やはり石川栄耀の商店街都市美という発想は際立っていると思う。商店街の賑わいの復活という観点を都市計画と一緒に美観という観点まで議論するというのは、石川先輩の柔軟さ、奔放さが表れていると思う。

 約10年前に制定して、当時は熱気があった、景観法も都市美運動の歴史を振り返ると、再度、気合いを入れ直す必要があるのではないか。農水省や自然公園を所管する環境省とも共管した景観法、非常に特徴があるが、都道府県と市町村の役割分担、歯抜け状態になった都道府県の広域的景観行政の必要性の整理、都市美運動の現在まで引き継がれている風致地区の扱い、都市緑化、国土緑化の扱いなど、景観行政からもれているもの、運用の課題になるものをおさらいする必要がある。

 いつのまにか、景観行政も下火ということにならないようにしたい。
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プロフィール

佐々木晶二

Author:佐々木晶二
現役国家公務員(現在研究休職中)です。
早朝、毎日、一冊以上の読書を目指しています。
今は、平日は、都市計画と東日本大震災関係の本を読んでいます。
休日は、海外情報、古典、歴史など、幅広く教養をつけるための本を読んでいます。

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