小浦久子『まとまりの景観デザイン』を読んで、景観を変化や活用と一体的に議論するのがいいと思おう。 - 革新的国家公務員を目指してー自由と民主主義を信じ国益を考えるーAiming at the innovative official

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2014/09/21

小浦久子『まとまりの景観デザイン』を読んで、景観を変化や活用と一体的に議論するのがいいと思おう。


まとまりの景観デザイン―形の規制誘導から関係性の作法へまとまりの景観デザイン―形の規制誘導から関係性の作法へ
(2008/09/10)
小浦 久子

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 国土交通省の図書館で借りてきた。

 小浦先生は、地域の生活と地域環境との関係性の中で、柔軟に景観を議論していて、読んでいて共感する。その生活者が負担になったり、苦しんだりすると、結局、その景観は維持できないからだ。

 前半は、かなり、学問的、抽象的な議論、後半は制度的な議論が多い。

 小生は、都市デザイン教育を受けていないので、前半より後半の方が理解しやすい。

 なるほどと思った点。

(1)フィレンツェを事例にして、道路は歴史の中で持続性が高いこと。(p49)

 そう思うと、土地区画整理事業で道路設計を根っこから変えてしまうのは、歴史的継続性からみて、相当大胆な手法だと思う。

(2)住都公団が、阪神・淡路大震災の際につくった「阪神・淡路大震災に係わる災害復興住宅の設計方針(3)」がほとんど使われなかったこと。(p89)

 素人ながら、その指針の図面をみると、なるほどと思う。ちなみに、東日本大震災では、災害復興住宅について、デザイン指針のようなものがほとんどないように思うが、それってよかったのか。かなり、海の眺望のよいところだし、海からみた災害復興公営住宅の景観とか配慮すべきではなかったのか?

(3)建物の改修や用途変更をすすめて、景観を守ること。(p163)

 これも大賛成。人口減少の中で、空き家や空きビルを活用しない手は、経済合理性の観点からもありません。

(4)京都市の防火条例で、町屋の木製の格子や土塗真壁、腰板を許容しつつ、網入りガラスを強制するなど、弾力的な防火規定を適用していること。(p182)

 防火の規定も、防火、準防火だけでなく、地区計画で決められるようにすればいいと思う。

(5)芦屋市の大規模マンションの協議制度で、協議して意見をいった事項が、「車路の仕上げを上質に」「既存植栽を残す」「既存の生け垣、塀を残す」「分節等意匠に配慮」の順。(p196)

 これもちょっと意外。車路は目につくから大事なんですね。

(6)景観法を総合的な土地利用計画に使う。(p209)

 行政区域全体での開発行為や建築行為、工作物の設置などを、景観計画をざくっと書いて、行政区域全体にかけるというは良い方法だと思う。
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プロフィール

佐々木晶二

Author:佐々木晶二
現役国家公務員(現在研究休職中)です。
早朝、毎日、一冊以上の読書を目指しています。
今は、平日は、都市計画と東日本大震災関係の本を読んでいます。
休日は、海外情報、古典、歴史など、幅広く教養をつけるための本を読んでいます。

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