杉山正明『モンゴル帝国の興亡 上下』を読んで、いままでのモンゴル帝国のイメージは、欧州や中国の観点に偏っていたことを知る。 - 革新的国家公務員を目指してー自由と民主主義を信じ国益を考えるーAiming at the innovative official

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2014/09/23

杉山正明『モンゴル帝国の興亡 上下』を読んで、いままでのモンゴル帝国のイメージは、欧州や中国の観点に偏っていたことを知る。


モンゴル帝国の興亡<上> (講談社現代新書)モンゴル帝国の興亡<上> (講談社現代新書)
(1996/05/20)
杉山 正明

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モンゴル帝国の興亡〈下〉 (講談社現代新書)モンゴル帝国の興亡〈下〉 (講談社現代新書)
(1996/06/20)
杉山 正明

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 ライフネット生命の出口さんの推薦。

 モンゴル史を、ペルシャ語、トルコ語、アラビア語などの原典から、見直し、モンゴルの視点から、体系づけた本。

 こういう本が、日本語でかつ新書で読める日本ってすごい国だなと思う。

 断片的ながら、へえ~と思った点。

(1)ロシアがモンゴル帝国の支配下になる、いわゆるタタールのくびきというのは、実際には、ノヴゴロイド公アレキアンドルが自らモンゴルに進んで臣従し、モンゴルの力で反モンゴルを迫害し、自らがウラディミール大公となるためであった。(p83)

(2)中国を支配したクビライが中国漢人部隊の力によるという説は、中国人の曲解。実際は、アリクブケという弟を破ったのは、モンゴル兵を中心とうる騎馬部隊による。(p163)

(3)クビライの南宋征服は、その先端となる襄陽と燓城を包囲して長期戦に持ち込み、さらに、ペルシャで開発した投石器をつかって城壁を破壊することによって、先端を開いた。しかし、敵兵や敵の指揮官を殺さずに丁重に扱い、自軍の指揮官に登用したことから、当時の南宋に不満な軍閥がなだれをうって、クビライに降伏したため、大きな戦闘なしに、南宋を取り込むことができない。

 モンゴル帝国は、宗教や民族に差別せず、能力をあるものを登用したこと、また、自由市場を尊重し、そこでの塩の取引や商業を租税対象としつつも、必要なインフラを西洋から東洋にいたるまで、整備したことが、その反映の背景にある。

 この歴史を、中国に進出する前に、日本軍が学んでいたら、もっと違った戦略があったのにと思う。

 歴史は公平な観点から学ぶ必要がある。
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プロフィール

佐々木晶二

Author:佐々木晶二
現役国家公務員(現在研究休職中)です。
早朝、毎日、一冊以上の読書を目指しています。
今は、平日は、都市計画と東日本大震災関係の本を読んでいます。
休日は、海外情報、古典、歴史など、幅広く教養をつけるための本を読んでいます。

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