ダンカン・ワッツ『スモールワールド・ネットワーク』を読んで、人も都市もツリー構造ではないことがわかる。 - 革新的国家公務員を目指してー自由と民主主義を信じ国益を考えるーAiming at the innovative official

--/--/--

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
pagetop

2014/09/26

ダンカン・ワッツ『スモールワールド・ネットワーク』を読んで、人も都市もツリー構造ではないことがわかる。


スモールワールド・ネットワーク―世界を知るための新科学的思考法スモールワールド・ネットワーク―世界を知るための新科学的思考法
(2004/10)
ダンカン ワッツ

商品詳細を見る


 松永先生の本のなかで紹介していたので購入。

 ミルグリムの世界中が6人でつながるという実験で有名な社会ネットワーク論。

 ワッツは、数学的モデルをつかって、人間や社会ののネットワークにできるだけ近い形を導こうとしている。

 基本は点と点の間をネットワークで結ぶという仮定で、最初は、堅い絆で結ばれたできるだけ閉じたグループと、ゆるい結びつきで開いたグループをコンピュータで分析して、その間に実際の社会のネットワークがあるという分析。

 それからどんどん緻密になっていくか、結局、最後まで、人間社会のネットワークを再現しきれていない。

 それは、訳者が指摘しているとおり、人間は単なる点ではないかららだと思う。

 訳者は評価していないが、実際の伝染病やトヨタのアイシン危機の問題の分析がおもしろい。

 比較的、伝染病は機械的に分析しているが、トヨタのアイシン危機、これは部品メーカーでアイシンだけが製造している部品の工場が火災になったときに、トヨタの部品工場が協力して、特段のトヨタの指示や契約もなくても、3日間で製造工程を他の会社でつくりだした話だが、そういう話がおもしろい。

 人間の社会システムは、官僚とか会社のような人工的な組織ではツリー構造をしているが、それでも社会のレジリエンスという観点からは、ツリーではなくて、下部組織同士がネットワークをつないでいたり、グループ外にネットワークがでていたりするのが、役立つ。

 都市のネットワークも同じだと思う。国・県・市町村という縦のツリー構造は、緊急事態に弱いし、リノベーションも起こりにくい。市町村同士が連携したり、民間企業と連携したり、海外とも連携する、そういう仕組みが必要だと思うし、それが、地方再生や災害時のレジリエンスを高めると思う。

 最近の地方再生の議論で連携都市とかいうけど、実態は、旧自治省が提案している、中心都市とその周辺市町村の連携。これでは、発展が見込めない。もっと自由な連携、例えば、新日鉄の工場がある都市の連携でもいいし、政令市同士の連携でもいい。

 むつ市の宮下市長が入っている青年市長の連携でもいい。通常のツリー構造とは違う連携があって、初めて組織も活性化kするし、地方再生のネタであるリノベーションが生まれると思う。

 そういう意味で、地方再生の今の政策は、発想が貧困だと思う。
スポンサーサイト
pagetop

コメントの投稿

非公開コメント

pagetop
カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
電力使用状況&電気予報
プロフィール

佐々木晶二

Author:佐々木晶二
現役国家公務員(現在研究休職中)です。
早朝、毎日、一冊以上の読書を目指しています。
今は、平日は、都市計画と東日本大震災関係の本を読んでいます。
休日は、海外情報、古典、歴史など、幅広く教養をつけるための本を読んでいます。

FC2カウンター
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。