服部茂幸『アベノミクスの終焉』を読んで、アベノミクス批判は切れがいいが、対策があいまい。 - 革新的国家公務員を目指してー自由と民主主義を信じ国益を考えるーAiming at the innovative official

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2014/09/27

服部茂幸『アベノミクスの終焉』を読んで、アベノミクス批判は切れがいいが、対策があいまい。


アベノミクスの終焉 (岩波新書)アベノミクスの終焉 (岩波新書)
(2014/08/21)
服部 茂幸

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 アベノミクス批判は的確。

 異次元緩和で、国債を猛烈に勝って、市場に円を供給して、金利は下がったが、円安でも輸出が増えないこと、実質賃金が低下していること、輸入インフレで国内企業と家計にダメージがでていること、金利がゼロになった流動性のわなの状況では金融政策が効かないこと、第二の矢の財政政策は2014年には公的固定資産形成がマイナスを予測され、息切れが予測されること、など、よくいわれていることばかり。

 むしろ、この本で問題なのは、それに代わる処方箋がないこと。

 規制緩和や民営化については、批判的に述べていて、社会保障などの支出によって経済成長が可能なようにも読める。

 しかし、経済成長が長い目でみると、資本と人口増と技術革新で生じるという通常の経済理論からすると、社会保障政策がイノベーションを起こすとは、現在のがんじがらめの制度では到底想像できない。

 やはり、民間企業や事業者、地域産業による、新しい起業などを通じたイノベーションが必要だと思う。

 イノベーションによって一定の経済成長が確保されて初めて、ナショナルミニマムを確保するための、配分政策が実現する。経済がマイナス成長の時に貧困層への配分政策を充実させるのは政治的にも極めて困難。

 その意味では、もっと経営学的なセンスから、成長の素を探すという視点がこの本には必要だと思う。
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プロフィール

佐々木晶二

Author:佐々木晶二
現役国家公務員(現在研究休職中)です。
早朝、毎日、一冊以上の読書を目指しています。
今は、平日は、都市計画と東日本大震災関係の本を読んでいます。
休日は、海外情報、古典、歴史など、幅広く教養をつけるための本を読んでいます。

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