駒村康平『日本の年金』を読んで、政局に左右されない、バランスのとれた議論が年金制度には必要。 - 革新的国家公務員を目指してー自由と民主主義を信じ国益を考えるーAiming at the innovative official

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2014/10/06

駒村康平『日本の年金』を読んで、政局に左右されない、バランスのとれた議論が年金制度には必要。


日本の年金 (岩波新書)日本の年金 (岩波新書)
(2014/09/20)
駒村 康平

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 著者は厚生労働省の審議会の委員もされていて、年金制度の内容やその課題、政治的な扱われ方など、バランスよく記述している。

 年金制度は、日本のように高齢者という受益者が多数の投票権を持つ場合には、次世代につけまわしをしかねない。著者はその問題をスウェーデンで行った、与党、野党が政局にしない約束のもとで行った年金改革チーム(p171)のような、冷静で客観的データに基づく、立案体制を提案している。

 また、年金制度の改善策としては、国民年金についての未納者が激増していることを踏まえて、自営業者を厚生年金に移すこと、徴収システムを国税と年金、介護保険、失業保険など一本化して徴収すること、年金支給年齢の引き上げなど、具体的に検討している。

 年金は社会保障制度の中でも比較的中央集権的な要素が強い部分なので、国として責任をもって、若者が年金に不安を持たない制度設計をする必要があある。

 また、年金の積立金の運用についても、経済対策ではなく、将来の年金の支払いが、著者の目からみてもかつかつの中で、安定的に損失を出さずに運用するという指摘も重要だと思う。(p227)

 いずれにしても、国家の安定と国民の生活に直結する問題なので、もっと制度をわかりやすく透明化して、国民の意識を高め、自分たちの子どもや孫たちに迷惑をかけない制度設計を真剣に議論できる雰囲気の醸成とわかりやすい情報伝達が必要だと思う。

 今の制度が複雑だから、この本の示す改善策もすぱっとしたものではないが、往々にしてすぱっと改善できないのが、現実なので、真剣に受けとめる必要とあると考える。
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佐々木晶二

Author:佐々木晶二
現役国家公務員(現在研究休職中)です。
早朝、毎日、一冊以上の読書を目指しています。
今は、平日は、都市計画と東日本大震災関係の本を読んでいます。
休日は、海外情報、古典、歴史など、幅広く教養をつけるための本を読んでいます。

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