櫻井溥『沖縄祖国復帰物語』を読んで、米国占領下から日本復帰までの総理府官僚の実体験、貴重な話。 - 革新的国家公務員を目指してー自由と民主主義を信じ国益を考えるーAiming at the innovative official

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2014/10/09

櫻井溥『沖縄祖国復帰物語』を読んで、米国占領下から日本復帰までの総理府官僚の実体験、貴重な話。


沖縄祖国復帰物語沖縄祖国復帰物語
(2000/10/27)
桜井 溥

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 友達の朝日向さんの推薦。

 総理府の官僚で、沖縄の祖国復帰に奮闘した櫻井さんの本。

 きっと観点は、日本側、大和側に偏っているのだろうけども、当時の政治家や官僚がどれだけ沖縄復帰に奮闘したかがわかる貴重な記録。

 一つは山中貞則先生の総理府総務長官時代の、沖縄復帰にかける執念と、予算についても大蔵省を圧倒して予算をつけていく迫力、立ち回り方がものすごい。本当の実力者がいれば、予算とか官僚の縦割りとか排除して大胆なことができることがわかる。

 当時の総理府は権限的には今の内閣府のような総合調整機能もなかったのだが、トップが力があれば変わる、政治は動くということがよくわかる。要は人なんだと思う。

 第二に、沖縄復帰に伴う様々な特別措置法について、事前に琉球政府と十分調整していたにもかかわらず、当時の屋良主席が、革新勢力におされて、それに反対する「建議書」をもって上京したが、寸前で国会で採決が終わっていて大事にいたらなかったこと。(p207)

 第三に、沖縄の補助率アップは、当時の相沢主計局長が山中先生に推しきられて決まったこと。(p216)

 第四に、沖縄総合事務局は、財務、通産、農政、建設、運輸が一体となった地方支分部局であること、。(p264)

 公共事業関係が一体化している北海道開発局よりも進んでいる。道州制とかいっても、結局、都道府県の知事の意見がまとまるわけないので、まず、地方支分部局を沖縄のように一本化したらどうか。それに北海道とか九州とか四国とかまとまっている区域は道県が合体するという手順を踏んだらいいのにと思う。

 第五に、沖縄振興計画は、沖縄県が原案をつくるが、最初の原案には、「政府の償い」「軍事基地の全面撤去」の記載があったこと。(p281)

 沖縄の人の思いが強く表れた事実だと思う。もちろん、正式の沖縄振興計画ではそのような記述はされていない。
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佐々木晶二

Author:佐々木晶二
現役国家公務員(現在研究休職中)です。
早朝、毎日、一冊以上の読書を目指しています。
今は、平日は、都市計画と東日本大震災関係の本を読んでいます。
休日は、海外情報、古典、歴史など、幅広く教養をつけるための本を読んでいます。

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