金子拓『織田信長 天下人の実像』を読んで、信長は勤皇家から天皇破壊者までいろんな評価があるんだなと知る。 - 革新的国家公務員を目指してー自由と民主主義を信じ国益を考えるーAiming at the innovative official

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2014/10/19

金子拓『織田信長 天下人の実像』を読んで、信長は勤皇家から天皇破壊者までいろんな評価があるんだなと知る。


織田信長 <天下人>の実像 (講談社現代新書)織田信長 <天下人>の実像 (講談社現代新書)
(2014/08/19)
金子 拓

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 僕の世代は、信長はNHKの大河ドラマと司馬遼太郎に毒されているので、どうしてもバイアスが入っている。

 著者は、第一に、信長は全国統一を目指していたのではないとする。信長の天下布武の天下とは近畿を中心とした範囲で、毛利とか奥羽とかまで勢力下に収めようとしていたわけではないとする。

 第二に、天皇家との関係では、戦前は勤皇家、最近は、正倉院の香木を無理やり切り取った残虐で天皇家を廃止しようとした乱暴者という評価もあるが、著者は、香木の切り取りは天皇の勅許も得ていて、二つ切り取った一つは天皇に献上いていること、天皇の譲位も信長が言い出したことではなく、むしろ譲位して院政を引きたい天皇から申し出に、信長は別に反対せずに対応しようとしたが、畿内で反乱が相次ぎ、それが秀吉の時代に完成したという。

 よくわからないけど、信長が実はあまり官位とかに関心がなかったという素直な解釈が自然のような気がする。

 第三に、天皇家や公家はお金がなく、一方で伝統的な儀式や行為、例えば、元号を買えることとか、新しく天皇に即位するなどには膨大が金がかかるので、戦国大名に頼らざるを得なかったこと。信長はわりとあまり対価や無理難題を持ち出さずに天皇家や公家たちにお金をあげていたこと。

 これが秀吉になると、関白という官位を武器に外様大名をコントロールしようとするという意味で、本当に全国統一(北海道、沖縄を除く)を目指したといえる。

 いずれにしても、あんまり司馬遼太郎とか歴史小説だけでなく、ちゃんとした学術本で戦国時代を学び直す必要があると痛感した次第。
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佐々木晶二

Author:佐々木晶二
現役国家公務員(現在研究休職中)です。
早朝、毎日、一冊以上の読書を目指しています。
今は、平日は、都市計画と東日本大震災関係の本を読んでいます。
休日は、海外情報、古典、歴史など、幅広く教養をつけるための本を読んでいます。

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