ロドルフ・ジュランほか『海賊と資本主義』を読んで、新しいフロンティアには海賊というアウトローが発生している歴史。 - 革新的国家公務員を目指してー自由と民主主義を信じ国益を考えるーAiming at the innovative official

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2014/10/25

ロドルフ・ジュランほか『海賊と資本主義』を読んで、新しいフロンティアには海賊というアウトローが発生している歴史。


海賊と資本主義 国家の周縁から絶えず世界を刷新してきたものたち海賊と資本主義 国家の周縁から絶えず世界を刷新してきたものたち
(2014/08/20)
ジャン=フィリップ・ベルニュ、ロドルフ・デュラン 他

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 キンドルで購入。ひさしぶりにキンドルで購入して、面白かった本。

 あとで引用で列記するが、要は大航海時代の海洋での海賊、インターネット時代でのハッカー、遺伝子工学の時代の民間クローン作成会社、宇宙時代の民間宇宙船企業など、国家の統制の外側で、一定の組織をちゃんともって、自律的ながら、国家の網をくぐろうとするグループが発生すること、そして資本主義という、様々な分野でテリトリーを拡大し、そこの制度的秩序化を図るという動きとのせめぎあいで、海賊というかアウトローが必然的に生まれくること、さらに海賊が制度内にとりこまれて、資本主義の発展に展開していく、というお話。

 ただし、著者は、現在起きている、遺伝子レベルで、規制の緩い国に移ってクローン人間をつくろうとしている組織とか、いわゆるハッカーグループとか、宇宙で月に所有権を主張しようとしている会社(実は中国は国家としてそれを狙っている)について、非常な危惧と、下手をすると国民国家、主権国家の枠を越えてしまうのではないかと危惧というか、期待をしている。

 最後の結論は、ちょっと疑問で、結局、国民国家モデルを越える仕組みが簡単にできそうもないなというのが僕の感想。

 では以下、本書からの引用。

(1)(位置No. 240-241)
資本主義が技術の向上によって新たな領域(大洋、空、電波、遺伝子分野など)に進出するとき、海賊は新たな形で登場してくるのだ。

(2)(位置No. 798-800)
(資本主義による)規格化、つまり統一規格を持ち込み、法令を定め、正規の領域として管理を進めていくことで、内部の結束が高まる一方、排除される者も出てくる。規格化、つまり規格の統一化とは、同時に多くの規格外のもの、異常なもの、異分子を生み出す行為でもあるのだ。

(3)(位置No. 934-935)
資本主義が常に発展を続けていくには、組織の存在が必要だった。ときに脅威となり、だが、どうしても必要な存在、いわば必要悪としての海賊組織があったからこそ、資本主義は発展を遂げてきたのである。

(4)(位置No. 1823-1825)
(海賊とは)暴力的な行為でてっとり早く利益を手にすることだけが彼らの本質ではないのだ。不平等な現実、現状に不満があるからこそ、彼らは、富が集中している周縁、グレーゾーンに乗り込み、中央とは別の価値観を示す。
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プロフィール

佐々木晶二

Author:佐々木晶二
現役国家公務員(現在研究休職中)です。
早朝、毎日、一冊以上の読書を目指しています。
今は、平日は、都市計画と東日本大震災関係の本を読んでいます。
休日は、海外情報、古典、歴史など、幅広く教養をつけるための本を読んでいます。

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