東島誠ほか『日本の起源』を読んで、古代からの歴史学の最近の論点と現実の政治社会の分析視点を提示する取り組みがよい。 - 革新的国家公務員を目指してー自由と民主主義を信じ国益を考えるーAiming at the innovative official

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2014/11/03

東島誠ほか『日本の起源』を読んで、古代からの歴史学の最近の論点と現実の政治社会の分析視点を提示する取り組みがよい。


日本の起源 (atプラス叢書05)日本の起源 (atプラス叢書05)
(2013/08/29)
東島 誠、與那覇 潤 他

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 対談の東島さんと與那覇さんのメンバーに惹かれて購入。

 お恥ずかしいことに、ちょうど一年前にこの本を読んでいた。読了まで全く気がつかなかった。

 自分のブログの検索で見つけて、唖然としている。http://shoji1217.blog52.fc2.com/blog-entry-1521.html

 なにせ、二人の古代史から現代までの論争の水準が非常に高いというか、自分の知らない最新本に基づく論争なので、きっと自分の中で消化できなかったのだと思う。

 同じ本を二冊買ってしまったが、まあ、しょうがない。

 今回の感想。

(1)そこそこ身の丈で安定した社会を送る、という時代は江戸時代の約100年と戦後の1970年から20年ぐらい。この與那覇さんのいう、江戸化の時代が古層のように底辺にあって、その上に、競争社会が乗っているという発想はおもしろい。(p324)

 社会の底辺は、社会民主主義的、地域自立的な思想があって、その上で自由主義的な思想があがったりさがったりいていると、日本の政治社会を理解するという解釈もできる。

(2)田中角栄の公共事業によって地方に資金を回すという発想が、実は、高橋是清どころか豊臣秀吉まで、実はさかのぼれる、日本的手法という指摘もおもしろい。

(3)日本の江戸時代に確立した家制度が、飢饉などの時に、政府、当時は幕府や藩が公金で支援する対象と、それ以外の線引きにつながり、さらに、宗門戸別帳に載っていない部門外の者は、いわば棄民として弾左衛門に、、いわば人がいやがる仕事で生計を立てる最下層のグループに放置したという説明も、重要。(p177)

 今のいろんな災害での被災者の考え方やその批判の根っこには、実は、同じ問題が江戸にもあったことは、知識として知る以上に、政策に厚みがます効果を持つと思う。
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プロフィール

佐々木晶二

Author:佐々木晶二
現役国家公務員(現在研究休職中)です。
早朝、毎日、一冊以上の読書を目指しています。
今は、平日は、都市計画と東日本大震災関係の本を読んでいます。
休日は、海外情報、古典、歴史など、幅広く教養をつけるための本を読んでいます。

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