ロバート・k・マッシー『エカチェリーナ大帝 上下』を読んで、ドイツ小公国の娘がロシア皇帝になり、ポーランドを分割する歴史を作る。 - 革新的国家公務員を目指してー自由と民主主義を信じ国益を考えるーAiming at the innovative official

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2014/11/15

ロバート・k・マッシー『エカチェリーナ大帝 上下』を読んで、ドイツ小公国の娘がロシア皇帝になり、ポーランドを分割する歴史を作る。


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 上下二冊の大著。ライフネット生命の出口さんの推薦。

 ドイツの小公国の娘であるゾフィーが、啓蒙的な知識と自重できる強い精神をもって、ロシア帝国のピョートル大帝の孫の後のピョートル三世の妻として、ロシアに入国。平然とルター派のカトリックからロシア正教に改宗。

 ピョートル大帝の後に権勢をふるった、ピョートルの娘、エバンゲリータ女帝の下でも、慎重にかつ自重した生活を行い、性格が異常で、おもちゃの兵隊と遊ぶ、そしてプロシア好きのピョートルとも粘り強く信頼を得ていく。

 そして、エバンゲリータ崩御後の、ピョートル三世のロシア正教会との対立、ロシア帝国の実質的な占領地をプロイセンのフリードリッヒ大王に返還するなどの失政に対するロシア軍の反発などを背景に、血縁がないにもかかわらず、ピョートル三世を追放し、さらには実質的に暗殺して、自分がエカチェリーナ二世として、ロシアを統治する・

 当初は、啓蒙的な政治を試みたいが、貴族の反対などがあり挫折。その一方で、貴族が期待するロシア正教会の財産の没収や司教の公務員化などを行うとともに、今、話題となっているクリミア半島などロシアの南部への領土拡大、さらには、ポーランドのプロイセン、オーストリアとの間での領土分割を冷酷に実施する。

 この伝記自体はとても面白く、人間関係、エカチェリーナの精子的寂しさを紛らわすための何人もの「寵臣」など、人間面をよく分析している。ただし、エカチェリーナ二世の統治期は、まさにフランスのルイ16世が戦費を財政がまかないきれずに、増税のために三部会を1989年に開いて、それがフランス革命につながっていく。

 エカチェリーナは、自分の統治権限の信認性が血縁で説明できないことから、貴族や家臣に対して、勲章、爵位、金銭を惜しみなく配り、また、エルミタージュ博物館や孤児院、病院の建設など芸術や福祉、医療に力を入れたとされているが、財政はどうだったんだろうか。なんとか、皇室の家産でやっていたのだろうか。

 個人的には、そのあたりの情報があるともっと良かったのにと思う。

 でも、自分の能力と美貌、そして、チャンスを活かして、ロシア帝国の権勢を拡大した、啓蒙専制君主と呼ばれたエカチェリーナ二世の伝記として、歴史物として読むだけでもとても興味深い。
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佐々木晶二

Author:佐々木晶二
現役国家公務員(現在研究休職中)です。
早朝、毎日、一冊以上の読書を目指しています。
今は、平日は、都市計画と東日本大震災関係の本を読んでいます。
休日は、海外情報、古典、歴史など、幅広く教養をつけるための本を読んでいます。

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