篠原修ほか『都市の水辺をデザインする』を読んで、土木デザインの方がより権力との戦いになる感じがする。 - 革新的国家公務員を目指してー自由と民主主義を信じ国益を考えるーAiming at the innovative official

--/--/--

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
pagetop

2014/11/19

篠原修ほか『都市の水辺をデザインする』を読んで、土木デザインの方がより権力との戦いになる感じがする。


都市の水辺をデザインする―グラウンドスケープデザイン群団奮闘記都市の水辺をデザインする―グラウンドスケープデザイン群団奮闘記
(2005/06)
篠原 修、小野寺 康 他

商品詳細を見る


 小野寺先生の事務所を訪ねて、広場の設計の考え方とかにぎわい空間への転用の考え方をアドバイス頂いた後、何か次に読むべき本を聞いたところ、この本をいただいた。

 景観や都市デザインの議論をするときに、建築物は大部分が民間建築物で誘導とか保全とかリノベーションとかいう話になる。これに対して、この本で、篠原先生、小野寺先生、南雲先生などが取り組まれている、水辺の都市デザイン設計は、いきなり河川管理者との協議、対立、事業計画の変更ということになる。

 そこには、やる気のある市町村などの土木技術者がいて、市長の後押しなどがあると、ごりごり篠原先生などの権威で、かなり、強引によいデザインを実現していく、設計段階だけでなく、施工段階でもおしかけてデザインの細部を詰めていく。

 これ自体はすばらしいことだし、もっと事例がでてくればいいなと思う。

 しかし、逆に、今、一定の機能を果たしている土木構造物について、修景やデザインのために多額のお金を投資するという事業がいつまでできるのか、という論点が気になる。

 むしろ、周辺の民間開発や、さらには、思い切って、駅前広場とか河川空間での収益を前提にして、特定の区間でのPPPによる民間主導による再整備のようなことが考えられないだろうか。

 少なくとも、駅前広場とか都市公園などは可能性があるし、そうしないと、質の高い、にぎわいのある空間と高いデザイン空間というものが両立することは今後はとても難しくなるだろう。

 収益をあげるという可能性とセットで考えれば、補助金が枯渇しても、政策金融という形で、資金を循環しつつ、次世代につけをまわさないで、都市デザインの改善ができる気がする。

 自分はデザイン教育をうけていないし、個別には好悪をコメントを控えるが、すべて改善を公共事業、つまり税金と建設公債、地方債でまかなうという発想だと、これからは都市デザインをよくする土木施設の改良というのはどんどんあとあわしになって、施設の機能の維持、改善だけで手一杯となると思う。ここに、根本的に発想を転換する契機があると思う。
スポンサーサイト
pagetop

コメントの投稿

非公開コメント

pagetop
カレンダー
06 | 2017/07 | 08
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -
電力使用状況&電気予報
プロフィール

佐々木晶二

Author:佐々木晶二
現役国家公務員(現在研究休職中)です。
早朝、毎日、一冊以上の読書を目指しています。
今は、平日は、都市計画と東日本大震災関係の本を読んでいます。
休日は、海外情報、古典、歴史など、幅広く教養をつけるための本を読んでいます。

FC2カウンター
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。