デイヴィッド・ピリング『日本ー喪失と再起の物語 上下』を読んで、外国人の最近の気づきにおもしろい点あり。 - 革新的国家公務員を目指してー自由と民主主義を信じ国益を考えるーAiming at the innovative official

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2014/11/24

デイヴィッド・ピリング『日本ー喪失と再起の物語 上下』を読んで、外国人の最近の気づきにおもしろい点あり。


日本‐喪失と再起の物語:黒船、敗戦、そして3・11 (上) (ハヤカワ・ノンフィクション)日本‐喪失と再起の物語:黒船、敗戦、そして3・11 (上) (ハヤカワ・ノンフィクション)
(2014/10/24)
デイヴィッド ピリング

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日本‐喪失と再起の物語:黒船、敗戦、そして3・11 (下) (ハヤカワ・ノンフィクション)日本‐喪失と再起の物語:黒船、敗戦、そして3・11 (下) (ハヤカワ・ノンフィクション)
(2014/10/24)
デイヴィッド ピリング

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 著者はファナンシャルタイムズのアジア編集長。

 基本的に、江戸時代からざっと現代の日本の政治状況を、もちろん英語圏むけに書いた本。基本的認識に誤りはないと思う。

 ちょっとおもしろいと思った視点。基本は最近のもの。

(1)ベテラン日本研究者のジェフ・キングストンは著者『国家再生』の中で、日本の法律と国民の態度がゆっくり変化し、これまで発育不全だった市民社会が広がりはじめ活性化してきた様子を描写している。(p226)

 そうだといいけど、本当かな?

(2)孫(正義)は、日本は労働集約的な製造業部門から完全に撤退し、IT(情報技術)、代替エネルギー、製薬業といった高度な先端技術を要する資本集約型産業に力を集中すべきと主張する。(p44)

 正しいけど、孫さん、外国人記者に本音がでている。

(3)コロンビア大学のヒュー・パトリックは、「労働力の輸入で大切なのは労働そのものではなく、異なる物の見方で日本国内を活性化してくれるような人材をつれてくることです。」(p31)

 そういう人材が来たくなるような社会環境、生活環境を少なくとも東京都心は備えないといけないと思う。

(4)2012年、日本企業による海外企業の買収総額は1130億ドル、買収先は医療、電気通信事業者、食品など。1740億ドルを買収に使ったアメリカについで第二位。(p45)

 著者は、「世界中で多くの国々が優れた生産拠点として機能するようになり、国内経済が停滞している状況に鑑みれば、利益と技術革新を求めて海外に進出すること以上に、日本企業にとって理にかなった選択はさなそうに思われる。」(p45)

 国内の「ものづくり」に執着するより、日本に貯まった資金をつかって優れた技術をもつ外国企業を買収して、生産拠点も海外に移すというのが、これからの企業の方向性だろう。「ものづくり」の神話に浸っている時間は日本の企業に残されていない。
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佐々木晶二

Author:佐々木晶二
現役国家公務員(現在研究休職中)です。
早朝、毎日、一冊以上の読書を目指しています。
今は、平日は、都市計画と東日本大震災関係の本を読んでいます。
休日は、海外情報、古典、歴史など、幅広く教養をつけるための本を読んでいます。

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