玉木俊明『海洋帝国興隆史』を読んで、もしかしたら日本の経済社会の復活の可能性もあるかもと感じだ。 - 革新的国家公務員を目指してー自由と民主主義を信じ国益を考えるーAiming at the innovative official

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2014/12/13

玉木俊明『海洋帝国興隆史』を読んで、もしかしたら日本の経済社会の復活の可能性もあるかもと感じだ。


海洋帝国興隆史 ヨーロッパ・海・近代世界システム (講談社選書メチエ)海洋帝国興隆史 ヨーロッパ・海・近代世界システム (講談社選書メチエ)
(2014/11/11)
玉木 俊明

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 国土交通省の本屋でタイトルで購入。

 副題の「近代世界システム」という用語からも、ウォールスティーンの近代世界システム論に影響を受けつつ、それに修正を加えている。

 近代世界システム論は、要は先進国、工業国が植民地を足場にして、発展にジャンプしていくということで、オランダ、イギリス、アメリカとヘゲモニー国家がでてくるという分析をする考え。

 著者はそれを前提としつつも、そもそもオランダの前のポルトガルは政府が脆弱で、軍隊で守るということはしなかったが、商人国家として、オランダ、イギリスの時代でも、個々の商人としてはしぶとく生き残っていたことを指摘している。

 また、東インド会社をつくったオランダ、イギリスのうちでは、イギリスが最も政府が近代的な税制システム、国債市場をもっていたため、国家の海軍が守る形で、海運業を守り、世界中の海上交通を支配することができたこと、さらに、国主導で海運業と同時に世界中に電信システムを作って、その情報を元に、株式や金融市場をイギリスが牛耳ることによって、イギリスの海洋国家の繁栄をもたらしたことを分析している。

 ウォーラスティーンの近代世界システム論に修正を図る点で、この本の意義があるようだが、逆に、国際的にインターネットなどのインフラが、まあ、アメリカの規格ではあるけど自由に使える、経済、社会、生活環境について、戦後の先輩方の努力で世界的に見て安定的な秩序を我が国が維持していることを考えると、従来の国家主導で社会インフラを維持していることの優越性が緩和されて、もともとのポルトガル商人のように、日本の若者や経営者が地域や世界で羽ばたく可能性も、等しく開かれているとも考えることができると思う。

 特に、海の近くで育った自分からみると、この先は外国という意識は常にあるので、現代の海洋国家として、別に物資の流通だけでなく、情報やアイディアなど、新しい海上というか国際的な流れという波にのる可能性は無限にあるような気がする。

 変に政府のうりこみとか頼らないで、どんどん民間企業同士、民間NPO同士、民間学者同士が結びついていく、そういう関係の中に日本の将来の可能性を感じる。
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佐々木晶二

Author:佐々木晶二
現役国家公務員(現在研究休職中)です。
早朝、毎日、一冊以上の読書を目指しています。
今は、平日は、都市計画と東日本大震災関係の本を読んでいます。
休日は、海外情報、古典、歴史など、幅広く教養をつけるための本を読んでいます。

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