上川龍之進『日本銀行と政治』を読んで、選挙で選ばれた政治家を説得するのが専門家の役目かな。 - 革新的国家公務員を目指してー自由と民主主義を信じ国益を考えるーAiming at the innovative official

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2014/12/16

上川龍之進『日本銀行と政治』を読んで、選挙で選ばれた政治家を説得するのが専門家の役目かな。


日本銀行と政治-金融政策決定の軌跡 (中公新書)日本銀行と政治-金融政策決定の軌跡 (中公新書)
(2014/10/24)
上川 龍之進

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 政治学者が、速水総裁から今の黒田総裁までの金融政策と当時の政権、与党との影響を分析している。

 要は、いくら法律で日銀の独立性を言っても、景気が悪くなったときに政権を失うと思う、総理や与党と無関係に金融政策をうつことはできないということ。

 その中では、比較的、福井総裁と黒田総裁が、与党から言われる前に政策、まあ、お金をじゃぶじゃぶ市場に流したり、リスクのある資産を購入したりして、評価されている。

 しかし、金融政策のプロならば、資金をじゃぶじゃぶながせば、株式とか土地の価格上昇が生じて、いわゆるバブルになって、経済的な損失を広く、国民に与えることも、何度かのバブルとその破裂で経験しているはず。

 そこの出口戦略、バブルがはじけるできれば前に、もし政治的にできなければはじけた時に、素早い対応ができるように準備しておくしかない。

 自分たちは専門家で、長期的な視野、金融政策の観点から、そんな資金をジャブジャブだせないと抵抗しても、それは民主主義の中では、仮に法律でいくら財務大臣から独立性を保つように規定してもできないことがわかる。

 なお、金融政策については、経済学者の一部、少数派だが、政治家に迎合して、資金をじゃぶじゃぶだすと景気がよくなるかのような指摘をしているのは、ちょっと解せない。学者は論理とデータ分析で、その主張を学会などでちゃんと議論して、少なくとも正統的な議論と異端とをきちんと学者のアリーナで整理すべきだと思う。

 金融政策については、残念ながら、ほとんと、論理的な説明ができないにもかかわらず、リフレ派と称するグループが官邸のまわりに跋扈していて、大部分の正統派経済学者は相手にしないような議論を振りまいている。また、勉強していないマスコミもそれに左右されている。学者なら論理の世界できちんと議論を整理してほしい。

 政治家との調整や理解に苦労するのは、官僚ならみんな同じだが、日銀職員を含め、役人は、それでもより長期的にみて、次世代につけをまわさない政策の提案について、ご理解をいただくよう、平身低頭説明してまわるのが仕事だと思う。まじめな政治家に納得していただけるだけの、論理力、知識力を持っている役人が、真の役人の姿だと思う。

 
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佐々木晶二

Author:佐々木晶二
現役国家公務員(現在研究休職中)です。
早朝、毎日、一冊以上の読書を目指しています。
今は、平日は、都市計画と東日本大震災関係の本を読んでいます。
休日は、海外情報、古典、歴史など、幅広く教養をつけるための本を読んでいます。

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