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2014/12/21

ピケティ『21世紀の資本論』の原書は途中で挫折したが、どうも、こういうことが書かれているらしい。


日本人のためのピケティ入門: 60分でわかる『21世紀の資本』のポイント日本人のためのピケティ入門: 60分でわかる『21世紀の資本』のポイント
(2014/12/12)
池田 信夫

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 ピケティはフランスの経済学者で、2013年発行のcapitalは、原書の段階から話題になっていて、イギリスのeconomistでも特集を組んでいた。

 原書を読んでいたが、途中で挫折したのが、まあ、なんとなく雰囲気はわかったので、池田さんの本でおさらい。

 要は、19世紀からの古い統計データを整理してみると、これまで、クズネッツなどが第二次世界大戦後のデータを用いて証明していた、所得格差が経済成長によって減少するという実証分析が覆されて、資本主義では歴史的に所得格差が拡大する傾向がある、今後もそれが続くということが、実証的に明らかになったということ。

 資本収益率が常に国民所得の成長率よりも高いということが実証されたということだが、ピケティの場合の資本というのは、いわゆる労働所得以外のすべての所得、不動産とか株からの所得も資本の方に含まれていることに一つ注意が必要。

 また、クズネッツが実証したとおり戦後格差が世界経済的には減少してきたことも事実なので、今後、どうなるかは、理論的な分析がないと本当はいえないはずだが、ピケティは理論的な構造、理屈は明らかにしていない。

 ただし、歴史的なデータ自体は、クルーグマンとかサマーズとか経済学の大御所も肯定的なので、データ自体の価値は大きいと考えていいと思う。

 あと、マニヤックだが、ロバート・ソローが書評で均衡論から、資本収益率が国民所得の成長率よりも高いことを説明している文章を引用しておく「経済が、資本/所得比率が定常状態に到達したと考えよう。労働だけから所得をえる人々の賃金が技術進歩によって生産性が上がるのと同じスピードで上がる。それは経済全体の成長率より少し低いだろう。なぜなら成長率は人口増加分を含むからだ。」

 この結果、均衡論では本来、資本と労働の生産性は一致するはずだが、労働人口増分だけ成長する分の成長分は資本収益にまわるので、資本収益率が成長率を上回り、格差が拡大するという説明。

 ちなみに、ピケティはこの均衡論に賛成しているわけではない。しかし、独自の理論を提示しているわけでもない。

 以上、最近話題になっている、ピケティの本についての、小生が理解した範囲での備忘録。
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佐々木晶二

Author:佐々木晶二
現役国家公務員(現在研究休職中)です。
早朝、毎日、一冊以上の読書を目指しています。
今は、平日は、都市計画と東日本大震災関係の本を読んでいます。
休日は、海外情報、古典、歴史など、幅広く教養をつけるための本を読んでいます。

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