ダムロッシュ『ドクヴィルが見たアメリカ』を読んで、民主主義って、大事大事って言い続けないといけないと思う。 - 革新的国家公務員を目指してー自由と民主主義を信じ国益を考えるーAiming at the innovative official

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2014/12/27

ダムロッシュ『ドクヴィルが見たアメリカ』を読んで、民主主義って、大事大事って言い続けないといけないと思う。


トクヴィルが見たアメリカ: 現代デモクラシーの誕生トクヴィルが見たアメリカ: 現代デモクラシーの誕生
(2012/11/23)
レオ ダムロッシュ

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 トクヴィルは、アメリカが独立間もない1831年にアメリカを旅行して、「アメリカの民主政(デモクラシー)」という本を書いている。

 確かに読んだ記憶があるが、あいにく東京書庫にあずけていて、「アメリカの民主政」自体は手元にない。

 アメリカの結社、アソシエーションについて評価していたとの記憶がある。ちなみに当時のフランスでは20人以上の人の集合は禁止されていたこともこの本で知った。

 ちなみに、トクヴィルはフランス貴族で、自費で旅費を工面して(まあ、貴族である親にだしてもらって)、アメリカ旅行中に、アメリカの民主主義、平等主義、結社の自由などを強く評価する一方で、奴隷制、先住民族の問題、南北の意識の格差なども指摘している。

 この著者は、トクヴィルが見逃したものとして、アメリカ独立革命当初は、いわば徳の高い政治家が大統領を占めていたが、トクヴィルが訪問した時点で、ジャクソンという大衆的な大統領、拒否権などを強く行使した大統領であったこと、タマニークラブという集票マシーンが裏で票を集めていたことなど、を指摘している。

 ちなみに、アメリカ独立革命当時のジェファーソンとか徳の高い政治家たちは、大衆による普通選挙による民主主義が極端に走ることを危惧していたが、アメリカ南部では既にそれが実施され、経済的な利益を求める考え方と一体化することによって極端化しないことを、トクヴィルが気づいているのは鋭いと思う。

 フランスは、ルイフィリップの時代の官僚だったトクヴィルは、代議士となり第二共和制、そしてルイ・ナポレオンの共和制大統領時代には外務大臣になったが、ナポレオン3世が皇帝になると同時に罷免されている。いずれにしても、貴族としての不労所得をもつ立場でありながら、理想としての民主主義に共感をよせるという、理想主義と立場がねじれているからこそ、かえって冷静にアメリカの民主主義の利点と危惧する点がわかったということだろう。

 民主主義について、考察する上では、読み直す必要がある本。
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佐々木晶二

Author:佐々木晶二
現役国家公務員(現在研究休職中)です。
早朝、毎日、一冊以上の読書を目指しています。
今は、平日は、都市計画と東日本大震災関係の本を読んでいます。
休日は、海外情報、古典、歴史など、幅広く教養をつけるための本を読んでいます。

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