井波律子『中国人物伝 Ⅳ』を読んで、自分の中国史の知識では文学者とか市井の抵抗人への知識が欠けていることを知る。 - 革新的国家公務員を目指してー自由と民主主義を信じ国益を考えるーAiming at the innovative official

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2015/01/02

井波律子『中国人物伝 Ⅳ』を読んで、自分の中国史の知識では文学者とか市井の抵抗人への知識が欠けていることを知る。


変革と激動の時代 明・清・近現代 (中国人物伝 第IV巻)変革と激動の時代 明・清・近現代 (中国人物伝 第IV巻)
(2014/12/06)
井波 律子

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 井波さんが頭に中国古典が全て入っていて、自在に歴史上の人物を描写している感じがよくわかる。

 Ⅰのあと、ちょっと間を飛ばして、最終刊のⅣ、明、清、近現代編を読んでみた。

 自分の中国史の知識が、政権を奪取した軍事家、例えば、明を創設した洪武帝や、清を創設したヌルハチなどに限られていて、あとは、明の大航海をした鄭和とか、王陽明ぐらいに限定されているのがよくわかった。

 明代の末ごろ、政治が乱れた一方で、庶民や士大夫階級での、儒教道徳とは別のもっと直裁に人の気持ちを謡った庶民的な文学や戯曲、例えば、中国のシェイクスピアといわれる,湯顕祖とか、清時代の孤高の画家の八大山人など、この本に列記してある文化人的な人をほとんど知らない。

 ちょっと愕然とする。何か、自分の歴史に対する視点が偏っているのかも知れない。まあ、現代小説も読まないから、自然とよわくなっちゃうのかな?

 魯迅の言葉がおもしろいので引用する。

 「例えば見栄っ張りの学者たちが、どれだけもったいぶって、史書を編纂するときに「漢民族発祥時代」「漢民族発達時代」「漢民族中興時代」などという、けっこうなお題目を設定しようとも、ご好意には感謝するが、表現の仕方があまりにもまわりくどい。もっとストレートな言い方がここにある。一 奴隷になりたくてもなれない時代 二 しばらく安穏に奴隷でいられる時代 これが循環するのが、これまた「先儒」のいう「一治一乱」にほかならない。」(p283)

 痛烈な、漢民族自意識に対する魯迅の批判と思う。もちろん、清国滅亡時の混乱期での記述であることも留意しなければいけないが。
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佐々木晶二

Author:佐々木晶二
現役国家公務員(現在研究休職中)です。
早朝、毎日、一冊以上の読書を目指しています。
今は、平日は、都市計画と東日本大震災関係の本を読んでいます。
休日は、海外情報、古典、歴史など、幅広く教養をつけるための本を読んでいます。

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