八代尚宏『反グローバリズムの克服』を読んで、正統派経済学者の論点がよく整理されている。 - 革新的国家公務員を目指してー自由と民主主義を信じ国益を考えるーAiming at the innovative official

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2015/01/08

八代尚宏『反グローバリズムの克服』を読んで、正統派経済学者の論点がよく整理されている。


反グローバリズムの克服: 世界の経済政策に学ぶ (新潮選書)反グローバリズムの克服: 世界の経済政策に学ぶ (新潮選書)
(2014/10/24)
八代 尚宏

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 国土交通省の本屋でなんとなく購入。

 いわゆるミクロ経済学が得意な正統派の経済学者。市場主義。

 反グローバリズムを批判しているが、その批判の中で、国内政策へのコメントが結構おもしろい。

(1)(シンガポールの本社誘致策について)学校、病院等、外国人やその家族にとって生活しやすい社会インフラを整備するとともに、法人税や所得税率を低く、消費税率を高く設定することで、多国籍企業の利益を本社に集中しやすくするなどの施策を行っている。(p177)

(2)地方交付税交付金、公共投資を投資効果の小さい地方に集中させる、消費者の犠牲によってコメ価格を引き上げることは、労働移動による所得格差是正と比べて、日本経済全体の効率性を損ねるものであって、1970年代後半からの日本の経済成長率を半減させる要因となった。(p118)

 無理に地方に投資して、生産性の低い地方の産業を生き残させると、まさにゾンビ企業として国全体の成長率を引き下げてしまうということ。

(3)日本の官公需法やゆうちょ銀行、かんぽ保険のような暗黙の政府保障による巨大金融機関は、EUの域内でやっていれば、不公平競争として排除される。(p103)

 このあたりの批判も、もしかしたら、TPPで議論されているかもしれない。

 八代先生の本は論理の筋が明確で読みやすい。
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佐々木晶二

Author:佐々木晶二
現役国家公務員(現在研究休職中)です。
早朝、毎日、一冊以上の読書を目指しています。
今は、平日は、都市計画と東日本大震災関係の本を読んでいます。
休日は、海外情報、古典、歴史など、幅広く教養をつけるための本を読んでいます。

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