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2015/01/21

ボーム『モラルの起源』を読んで、弱い利他性が人間には備わっているらしい。


モラルの起源―道徳、良心、利他行動はどのように進化したのかモラルの起源―道徳、良心、利他行動はどのように進化したのか
(2014/11)
クリストファー ボーム、長谷川 眞理子 他

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 進化は遺伝子を残す利己的な方向に進んでいるという考え方に対して、異論を唱えている本。

 HONZの推薦。

 現時点での比較的詳細ないわゆる未開部族の観察結果や考古学のデータ、人類に近いチンパンジーやボノボの観察結果などを踏まえて、人類には、チンパンジーやボノボから分化した5万年前ぐらいには遅くとも、利他的な習慣が存在することを指摘。

 まず、40万年前の化石では、とった肉食動物を好き勝手に分割したあとが化石に残っているのに対して、5万年ぐらい前になると、一人の人間が均等に切り分けた化石がでてくること。

 さらに、いわゆるイヌイットやブッシュマンなどは、基本的い平等社会で、獲物が得られた場合には、平等に分割すること、強い者が強い権限を持とうとすると、他の青年たちが団結して、その強者を排除すること、場合によっては、部落から放り出したり殺したりすること、フリーライダーに対しては、噂話などを通じて、集団が一致して制裁を加えることなどが報告されている。

 ただし、饑餓がひどくなってくると、集団の社会的ルールを保持する力が弱まって、例えば、子どもを殺して親が食べて生き残るという集団の忌避ルールに触れていても、やむをえないとして集団からは排除されないという。

 平等で、血縁関係にないものにも利他的に行動する、フリーライダーには集団で制裁するという道徳的なルールが存在するとともに、生命の危機になった場合には血縁、それも夫婦だけでも生き残るという、柔軟性のある道徳的なルールでもって、人類が生き抜いてきたというのが、著者の説明。

 まあ、キリスト教の罪の意識とは別次元の道徳の起源を科学的に検証する試みはとてもおもしろいと思う。科学的にどこまで確固たる理論はなのかは自分にはよくわらかないが。
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佐々木晶二

Author:佐々木晶二
現役国家公務員(現在研究休職中)です。
早朝、毎日、一冊以上の読書を目指しています。
今は、平日は、都市計画と東日本大震災関係の本を読んでいます。
休日は、海外情報、古典、歴史など、幅広く教養をつけるための本を読んでいます。

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