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2015/01/27

岡部憲明『空間の旅』を読んで、建築家のデザイン力が経営や運営とマッチして総合力になるといいと思う。


空間の旅: 可能性のデザイン空間の旅: 可能性のデザイン
(2014/08/27)
岡部 憲明

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 デザインの力っていうのはかなり強いと思う。

 いいデザインの建築空間や都市空間が人をあつめやすらぎやにぎわいのある空間をつくる力があると思う。

 著者も説明しているシエナのカンポ広場やローマのナボナ広場、トレビの泉など、人を引きつけ、たたずませる最高のデザインだと思うし、こういう空間が日本にうまくできれば、パットナムのいうところの「社会関係資本」再生の決め手になると思う。

 その他、ポンピドーセンターのプロジェクトや関西空港のプロジェクトの紹介もおもしろいが、実際に建築家がデザインの設計や施工管理するだけでなく、運営まで考えて、コストダウンと経営の観点まで考えて、場合によっては経営のプロと組んで、こういう大規模プロジェクトを計画するようになるとおもしろいと思う。

 空港行政、航空行政上は、関西空港は関西圏3空港乱立状態で、伊丹の黒字を材料にして、コンセッションで運営する方向にある。そもそも、巨大なものをつくって、それからばたばた運営が赤字になったんで運営を考えるのではなく、空港運営という経営の要素も含んで、全体像の中で、個別の建築物の設計に落とし込むという可能性もあると思う。

 もちろん、発注側の問題とか、発注方式の問題もあるから、WTO対象プロジェクトでは難しいからもしれないが、できるだけ公共建築物はPPPにして、行政の初期投資関係予算の限度を示して、その枠内で、民間企業コンソーシアムがPPPで設計、から施工管理、今後の運用、経営、ファイナンスまでを一括して管理する方法が望ましいと思う。

 そうすれば、建築デザインをする段階で、将来収支とかファイナンスの課題なども一緒に考えるようになり、過度に将来の税金による運営費負担を生じさせない設計にフィードバックができると思う。

 東京のオリンピック・パラリンピックは、是非、東京都民に将来の税負担のツケをまわさないよう、PPP手法を検討してほしいと思う。

 話が横にそれたが、著者が関空での様々なデザイン設計にあたって、発注者側からのコストカットの要望に応えたという記述が何カ所かある。まさに、そういうコストとのすりあわせという観点も含めて、建築家が主体的にデザインを考える視点が重要だと思うし、そういう記述をもっと後世のために充実してほしいと感じた。
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佐々木晶二

Author:佐々木晶二
現役国家公務員(現在研究休職中)です。
早朝、毎日、一冊以上の読書を目指しています。
今は、平日は、都市計画と東日本大震災関係の本を読んでいます。
休日は、海外情報、古典、歴史など、幅広く教養をつけるための本を読んでいます。

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