高橋一隆『地域構造の多様性と内発的発展』を読んで、札幌の一極集中の歴史を知る。 - 革新的国家公務員を目指してー自由と民主主義を信じ国益を考えるーAiming at the innovative official

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2015/01/30

高橋一隆『地域構造の多様性と内発的発展』を読んで、札幌の一極集中の歴史を知る。


地域構造の多様性と内発的発展―北海道の地域分析 (現代経済政策シリーズ)地域構造の多様性と内発的発展―北海道の地域分析 (現代経済政策シリーズ)
(2014/09)
高原 一隆

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 戦前は北海道は陸軍を初めとする国の産業によって支えられ、戦後当初は建設業による開発支援、苫小牧などの開発経済を目指したが、失敗して、結局、サービス業、支店経済を中心とする札幌一人勝ちになり、その他の小樽や函館などの拠点都市は衰退しつつあり、さらに、夕張などの炭鉱都市は極端な経済衰退に見舞われている。

 札幌も、道外には社会減で、その分を道内の他市町村から人口を集めて人口が横ばいとなっており、今後は減少に向かうことが予想されている。

 このような日本の縮図ともいえる地域構造をしている北海道の経済分析は参考になる。

 例えば、函館には日立系の半導体工場などの電子・電器産業を誘致したが、半導体などの電子産業の国際競争力が落ちることによって函館での工場維持が危惧されるという。(p160)

 電子・電器産業は、イノベーションが一段落して、コモディティ化して日本の国際競争力がなくなってきているので、このような製造業主導の工場誘致地区は、全国的にも同じ状況といえる。

 製造業は、日本が得意な系列による垂直統合から、コモディティ化した水平分業となり、工場誘致によって雇用を確保する政策は見直さざるを得ない。

 この本で提案している、他力本願でない、内発的な基盤産業の追求、地域内外の企業ネットワークの形成(p233)とうのは基本的方向は正しいのだろうが、具体的にその産業は何なのかを、さらに考えていく必要があると思う。

 地方都市では、まちなかのイノベーションとか公共空間の利活用、公民連携事業が突破口になると思うし、郊外の住宅団地や集落では、地域共同体による共助による福祉、交通、医療、防犯、公共施設管理などのビジネスに可能性があると思う。

 もう少し、具体的な政策論を展開されることを期待する。
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佐々木晶二

Author:佐々木晶二
現役国家公務員(現在研究休職中)です。
早朝、毎日、一冊以上の読書を目指しています。
今は、平日は、都市計画と東日本大震災関係の本を読んでいます。
休日は、海外情報、古典、歴史など、幅広く教養をつけるための本を読んでいます。

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