磯田道史『天災から日本史を読み直す』を読んで、歴史学の立場からの防災対策の貢献が意外と大きいことを知る。 - 革新的国家公務員を目指してー自由と民主主義を信じ国益を考えるーAiming at the innovative official

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2015/02/04

磯田道史『天災から日本史を読み直す』を読んで、歴史学の立場からの防災対策の貢献が意外と大きいことを知る。


天災から日本史を読みなおす - 先人に学ぶ防災 (中公新書)天災から日本史を読みなおす - 先人に学ぶ防災 (中公新書)
(2014/11/21)
磯田 道史

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 古文書がよめる磯田先生が、各地に眠る古文書から過去の災害を拾い出して分析している。こういう観点の本はあまりないと思う。

 先人たちの苦労や努力などをきちっと理解することが防災対策につながる。

(1)昭和8年の三陸大津波で被害を受けた普代村の和村幸徳村長は、「津波の力に逆らわず防潮堤の外側を通す」という思想で防潮堤を作った。(p210)

(2)トラフ型の大地震の前の前兆として古文書は井戸がれをあげている。(p173)

 これも必ずそうなるとは限らないが、そういう記述が古文書にあることを知っておくこと自体は重要だと思う。

(3)著者の母親は2歳で1946年の昭和南海地震の津波を徳島県牟岐町で経験した。その時の教訓は、津波の時は何も持たずに逃げる、一度避難したら絶対戻らない、地震時に屋内に閉じ込められぬよう、戸口に鳶口を置くということ。(p161)

(4)佐賀藩の明治維新での近代軍隊による活躍の背景には、1928年の佐賀をおそった台風、高潮被害に対応して、鍋島藩主が満15歳の斉正にかわったことが大きい。(p120)

 津波の議論が最近多いが、より頻度が高い高潮対策も極めて重要。

(5)土砂災害も古代からあり、古くは「山崩れ」、江戸時代には「山津波」「山潮」という用語が用いられ、「地滑り」「泥流」は大正時代から使われた。「鉄砲水」「土石流」は昭和になってから。(p90)

 古代から言葉があることは、土石流にも日本は何度も襲われていたと言うこと。

(6)1707年の宝永富士山噴火では、江戸で火山灰は12日間降り注ぎ、灰で目を痛めたという。(p57)

 富士山の噴火があったら、少なくともゴーグルをしないと外出できない。
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佐々木晶二

Author:佐々木晶二
現役国家公務員(現在研究休職中)です。
早朝、毎日、一冊以上の読書を目指しています。
今は、平日は、都市計画と東日本大震災関係の本を読んでいます。
休日は、海外情報、古典、歴史など、幅広く教養をつけるための本を読んでいます。

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