仲正昌樹『集中講義 アメリカ現代思想』を読んで、リベラリズムの弱点を知る。 - 革新的国家公務員を目指してー自由と民主主義を信じ国益を考えるーAiming at the innovative official

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2015/02/06

仲正昌樹『集中講義 アメリカ現代思想』を読んで、リベラリズムの弱点を知る。


集中講義!アメリカ現代思想 リベラリズムの冒険 NHKブックス集中講義!アメリカ現代思想 リベラリズムの冒険 NHKブックス
(2013/11/22)
仲正 昌樹

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 一昨年、サンデル教授の白熱教室など、急にアメリカ政治思想が紹介されていて、全体的な流れがよくつかめていなかったが、この本で頭が整理できた。

 大きく言って、アメリカにはマルクス主義は根付かなくて、自由と正義の双方を尊重するリベラリズムがケネディ時代など公民権運動が盛んなころに盛り上がって、そののち自由を強調するリバタリズムと地域共同体の伝統を尊重するコミュニタリアニズムが三つどもえで発展してきていると理解した。

 ロールズがリベラリズムで、サンデルコミュニタリアニズム、リバタリズムはノージックが代表的。

 これに対して、保守的な主張は、ネオコンといって根強く、最近でも、特に共和党政権では力を持った。

 仲正先生の説明では、リベラルな思想家は、価値観の多元性、寛容さを許容するので、それを許容しない極端な保守主議でも、他人に迷惑をかけない内容であれば、それを尊重するのが筋になってしまい、きちんとした反論ができないまま、圧倒される傾向にあるという。

 また、世界的にみても、このようなアメリカ思想の流れは政治哲学、思想の中心的な位置づけとなっており、ドイツやフランスの哲学、思想は低調だという。

 さらに、なさけないことに、日本の哲学、思想グループもドイツ語、フランス語の能力が落ちてきて、アメリカ思想一辺倒になっているという。

 アメリカ思想の自由と民主主議を双方とも尊重し、他者に対しても寛容で、多元的価値観を尊重する、リベラリズムは大変素晴らしいことだし、自分の思想的立場とも大変近いが、なんとなく、自分の思想がアメリカ現代思想にのみ支えられているのは心細い気がする。

 もう少し、政治哲学とか政治思想を歴史的に勉強して、自分のリベラルで寛容な立場の理論武装をする必要があると痛感した次第。
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佐々木晶二

Author:佐々木晶二
現役国家公務員(現在研究休職中)です。
早朝、毎日、一冊以上の読書を目指しています。
今は、平日は、都市計画と東日本大震災関係の本を読んでいます。
休日は、海外情報、古典、歴史など、幅広く教養をつけるための本を読んでいます。

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