ナポレオーニ『イスラム国』を読んで、短気になっていろんな批判をする前にまずイスラム国なるものを知ろうと思う。 - 革新的国家公務員を目指してー自由と民主主義を信じ国益を考えるーAiming at the innovative official

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2015/02/07

ナポレオーニ『イスラム国』を読んで、短気になっていろんな批判をする前にまずイスラム国なるものを知ろうと思う。


イスラム国 テロリストが国家をつくる時イスラム国 テロリストが国家をつくる時
(2015/01/07)
ロレッタ ナポリオーニ、池上 彰 他

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 イスラムこくなる団体による卑劣な人質事件については怒りを覚える。その政府の対応についてもいろんな意見がある。

 自分はまず冷静にイスラム国なるものをよく知ろうと思う。

 この本もHONZなどで推薦されていて、わりと評価が高いと思う。

 先日読んだ池内恵さんの本http://shoji1217.blog52.fc2.com/blog-entry-3161.htmlよりは、ややイスラム国の経済状態について豊かという判断をしている。

 例えば、池内さんはイラクの銀行から資金を強奪しているとの情報を否定いているが、この本をその情報を前提にしている。

 重要だとおもった点。

(1)イスラム国は、シーア派を虐殺しているが、スンニー派やスンニー派に改宗した人に対しては、ポリオワクチンを投与するなど、近代的な住民サービスを提供して、積極的に支配地域の住民の支持をえるよう努力していること。(p81)

(2)他の宗派から女性を誘拐して、イスラム国の若者の結婚させ、子どもをつくることによって、その女性をたてにして、他の宗派の攻撃を押さえる、自国の承認を得ようとしていること。(p98)

(3)シリア内戦の際には、シーア派に属するアサド政権に反対する勢力として、スンニー派の湾岸諸国から資金や武器を得ていて、その集団が怪物のように強力になって、はじめてサウジアラビアをはじめとする湾岸諸国は自国の内乱の危機におびえるようになった。(p67)アメリカや欧米諸国も、シリアのような政権側が残虐で民主的でない国に対して、地元の集団を使った代理戦争を支援したつけとイスラム国という存在が建国を目指す危険な存在であることを見落としたつけが、今、イスラム国の発生を生んだことにたじろいでいる。(p148)

 イスラム国に対して、空爆だけしていても、カリフ制というメッセージにイスラム諸国や欧米にいるイスラム教徒を引きつける吸引力と地元スンニー派の支援があるだけに、イスラム国なるものを破壊することはできそうもない。

 そうかといって、オバマ政権や欧州が、イラク戦争の失敗を踏み越えて、自ら自国軍を大規模に派遣することも難しいと思う。

 第三の道はあるのか?著者はあるというが、「第三の道には、教育、知識、そして変化の早い政治環境に対する深い理解を必要とする。」(p170)と述べているが、具体策は書かれていない。

 日本にとっても、単純なアメリカ追従策で解決できない問題かもしれない。そのためにも、まず、市民がイスラム国なるものについて、よく学ぶ必要があると思う。敵を知らずして的確な戦略は生まれないからだ。

 その一助になるかもしれないので、書評をアップします。


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プロフィール

佐々木晶二

Author:佐々木晶二
現役国家公務員(現在研究休職中)です。
早朝、毎日、一冊以上の読書を目指しています。
今は、平日は、都市計画と東日本大震災関係の本を読んでいます。
休日は、海外情報、古典、歴史など、幅広く教養をつけるための本を読んでいます。

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