マンデンブロほか『禁断の市場』を読んで、フラクタルという概念は応用が広そう。 - 革新的国家公務員を目指してー自由と民主主義を信じ国益を考えるーAiming at the innovative official

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2015/02/14

マンデンブロほか『禁断の市場』を読んで、フラクタルという概念は応用が広そう。


禁断の市場 フラクタルでみるリスクとリターン禁断の市場 フラクタルでみるリスクとリターン
(2008/06/06)
ベノワ・B・マンデルブロ、リチャード・L・ハドソン 他

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 橘玲さんの本で紹介されていたので購入。http://shoji1217.blog52.fc2.com/blog-entry-3158.html

 橘さんの本では市場が大きくなると自然と富が一極集中すると文脈で紹介されていたが、ダイレクトにそれを分析した本ではない。

 フラクタルという数理科学が、気象現象、河川の水脈構造から株価変動、為替変動まで、さまざまな自然現象、経済現象にうまくあてはまることを、グラフや図形によって説明した本。

 この中に、世界中の所得分布もいわゆる「べき乗分布」となっていて、ごく一部の金持ちが存在することを指摘している。(p209)

 残念ながら、なんでもフラクタルな変動や分布になるのかというわかりやすい論理的説明はなかったように思う。

 ただし、従前の金融工学が、過去の価格などのデータが現在のデータに影響しないこと、価格などを変動させる原因が変わらないこと、正規分布をしていることの三つの仮定をおいているが、いずれも現実の経済現象にはあたらないことの指摘は重要だと思う。(p133)

 この三つの指摘はコイン投げによってプラスとマイナスをつけるようなゲームでは成立するが、金融減少や洪水などの自然現象では成立しない。このうち、特に正規分布の前提を批判した本を読んだことがあるが、http://shoji1217.blog52.fc2.com/blog-entry-598.html過去のデータや実績が現在に一切反映しないという前提の指摘も重要だと思う。

 あと、都市計画についても、例えば、東京一極集中の議論は、厳密に分析したわけではないが、全国でみると、東京一極集中の問題が、ブロックでみるとブロック中枢都市の一極集中に、県単位では県庁所在市の一極集中に、さらに、市町村単位でみれば、まちなかの駅周辺一極集中という、フラクタルな構造になっているような気がしてきた。

 この意味でも、東京一極集中を批判することは、地方都市自らに跳ね返ってくることになって、安易にすべき論点ではないと感じる。
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プロフィール

佐々木晶二

Author:佐々木晶二
現役国家公務員(現在研究休職中)です。
早朝、毎日、一冊以上の読書を目指しています。
今は、平日は、都市計画と東日本大震災関係の本を読んでいます。
休日は、海外情報、古典、歴史など、幅広く教養をつけるための本を読んでいます。

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