『鉄道がつくった日本の近代』を読んで、明治時代の我田引鉄の分析がおもしろい。 - 革新的国家公務員を目指してー自由と民主主義を信じ国益を考えるーAiming at the innovative official

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2015/02/21

『鉄道がつくった日本の近代』を読んで、明治時代の我田引鉄の分析がおもしろい。


鉄道がつくった日本の近代鉄道がつくった日本の近代
(2014/11/28)
高階 秀爾、老川 慶喜 他

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 雑学的におもしろい事実もあるが、鳥海靖さんの第二議会、第三議会での鉄道敷設法の成立過程の分析がおもしろい。

 当時、衆議院では、政府に反対する民党が政府の提案した鉄道敷設法と鉄道公債法について、第二議会で反対して廃案にするものの、地方では鉄道敷設の要望が強く、第三議会では政府提案と議員提案の鉄道敷設法が提案され、結局、政府提案の6路線、さらに32路線の自由党よりも路線数の多い、33路線の鉄道敷設法が成立し、あいまいな路線の順位付けについて議会が関与するようになったという歴史事実がおもしろい。

 まさに政治の利権誘導、我田引鉄そのもの。民主主義の本質なので目を背けずに、どうやってちゃんとした国家運営ができるのかを考える必要があると痛感する。

 その他、再認識した事実。

(1)明治の鉄道で盛んになった生糸産業の背後には、フランスや北イタリアでの蚕の病気が流行していたこともある。(p16)

(2)日本の定時運転の実現の背景には、「小さなストックで大きなフローを生む出す」という先輩の努力のたまもの。(p109)

(3)戦前の弾丸鉄道構想で買収し、工事した日本坂トンネル、東山トンネルは戦後の新幹線で利用している。(p132)

 これは驚き。戦前に買収してトンネル工事までやっていたとは知らなかった。

(4)戦前の航空機技術者1000人程度を国鉄の鉄道技術研究所に受け入れた。(p149)

 新幹線の風洞実験とかに航空機技術者が活躍したらしい。

(5)国鉄OBの菅さんが、「東京駅の駅舎は使い勝手がよくなかった」(p195)

(6)公園という用語は地租改正で土地を分類するときに課税しない土地という意味で、ヨーロッパに由来する公園制度を採用した。(p252)

 これはよく勉強して確認したい。

(7)株式会社制度は、鉄道会社で日本社会に定着した。(p283)

 若干はてな感あり。
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佐々木晶二

Author:佐々木晶二
現役国家公務員(現在研究休職中)です。
早朝、毎日、一冊以上の読書を目指しています。
今は、平日は、都市計画と東日本大震災関係の本を読んでいます。
休日は、海外情報、古典、歴史など、幅広く教養をつけるための本を読んでいます。

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