ル=ゴフ『ヨーロッパは中世に誕生したか』を読んで、ヨーロッパの中世は暗黒の時代ではないと知る。 - 革新的国家公務員を目指してー自由と民主主義を信じ国益を考えるーAiming at the innovative official

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2015/02/24

ル=ゴフ『ヨーロッパは中世に誕生したか』を読んで、ヨーロッパの中世は暗黒の時代ではないと知る。


ヨーロッパは中世に誕生したのか?ヨーロッパは中世に誕生したのか?
(2014/11/22)
ジャック・ル=ゴフ

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 HONZの推薦。

 小生の世界史の知識は、ローマ帝国の分裂、西ローマ帝国の滅亡から、いきなり宗教革命とかルネッサンスに飛んでいるが、その間のヨーロッパの中世というのは決して暗黒時代ではないという主張が背景にある、フランスの歴史書。

 ちなみに、このタイトルへの回答は「yes」である。

 ヨーロッパの誕生というのは、ローマ帝国末期にキリスト教が国教化して、中世時代に、それが、特に東方のスラブ民族まで広がって、ヨーロッパと今考える地域がだいたい固まった。その意味では、ヨーロッパの地域イメージとキリスト教は切っても切れない関係。

 この本であつかう中世とは3世紀末ぐらいから15世紀ぐらいまでだが、この間に、暦が統一され日曜日が休日となったこと、パリなど都市化が進んだこと、ヴェネチア、ミラノ、フィレンツェに都市国家が生まれたこと、商業が発達したこと、神学、法学を中心とした大学がボローニャに生まれたこと、など、現在につながる制度が生まれている。

 もちろん、悲劇としては、ペストなどの疫病の蔓延、異端弾圧、ユダヤ人弾圧などが生じている。

 中世末期には当時の地理感の誤解からすぐ西側には中国があると考えて、コロンブスの航海とか、アフリカ沿岸への航海なども始まっている。

 その意味で、近世のルネッサンスや市民革命などとの連続性もある。昔勉強した中世史は本当に貧しいものだったと痛感する次第。

 先日、日本の室町時代の本も読んだが、http://shoji1217.blog52.fc2.com/blog-entry-3173.html、中世を丁寧に学ばないと、突如として市民革命が生じたり、宗教革命が発生したと誤解してしまう。やっぱり背景としての歴史は少しずつ動いていると痛感した次第。
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佐々木晶二

Author:佐々木晶二
現役国家公務員(現在研究休職中)です。
早朝、毎日、一冊以上の読書を目指しています。
今は、平日は、都市計画と東日本大震災関係の本を読んでいます。
休日は、海外情報、古典、歴史など、幅広く教養をつけるための本を読んでいます。

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