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2015/02/26

佐藤仁『持たざる国の資源論』を読んで、資源論に対する方向性は国土計画論への方向性と同じ。


「持たざる国」の資源論―持続可能な国土をめぐるもう一つの知「持たざる国」の資源論―持続可能な国土をめぐるもう一つの知
(2011/06/22)
佐藤 仁

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 「資源論」なるものの、歴史的な分析本。

 資源という切り口は、必ずしも、原材料に限らず、それをとりだし利用する人的・社会的なシステムまでを含んでいると著者は主張している。そこまで含むと、いわゆる社会共通資本ともかなり近くなる。

 戦前は、この資源論を物質面に限定して軍部が考えたため、満州や南方への拡大戦争に走ったが、利用する人的・社会システムの面からは、むしろ朝鮮や大陸から撤退して、その原材料を輸入してそれを利用し付加価値をつけるという方向性もあったはずという、石橋湛山の戦前の指摘はおもしろい。

 資源論については小生はあまり執着はないが、その発展性の指摘については、国土計画、都市計画に共通のものがあると思うので、列記しておく。(p224)

(1)議論の場を設定する。

 国土計画とか都市計画も、まさに土地利用とかインフラだけでなく、福祉、エネルギー、防災などを議論する共通の基盤を提供できるし、すべきだと思う。

(2)そこにある可能性を見る。

 行き詰まったとき、今のように財政制約、人口減少社会という厳しい制約条件の中で、どう新しい道をみつけるか、そういう可能性を現状から見いだすという視点も重要だと思う。

(3)現象の間の共通項を見る。

 例えば、エネルギーについても、単に発電量とそのエネルギーミックスを考えるだけでなく、省エネ建築、住宅、あるいは省エネとなる都市構造、交通政策、都市・農山村での自立的・分散的なエネルギーシステムという面から切り取ってみると別の解決策もみえているような気がする。

(4)場の特殊性から袋小路を抜け出す。

 都市計画は現場がすべて。現場の特殊解を一般解にすることによって、今の国政上の課題の解決方向がみけるような気がする。

 やや牽強付会な感じもあるが、なんとなく刺激を受ける本だと思う。
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プロフィール

佐々木晶二

Author:佐々木晶二
現役国家公務員(現在研究休職中)です。
早朝、毎日、一冊以上の読書を目指しています。
今は、平日は、都市計画と東日本大震災関係の本を読んでいます。
休日は、海外情報、古典、歴史など、幅広く教養をつけるための本を読んでいます。

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