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2015/02/27

樋口美男ほか『超成熟社会発展の経済学』を読んで、結局、どうやったらイノベーションが起きるかわからない?


超成熟社会発展の経済学:技術と制度のイノベーションが切拓く未来社会超成熟社会発展の経済学:技術と制度のイノベーションが切拓く未来社会
(2013/10/30)
樋口 美雄、駒村 康平 他

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 役所の図書館で借りてきた。

 第一部が学者、第二部が実業界からの論考だが、実業界からの論考ががくっと質が落ちる。

 学者の論文では、斉藤潤さんの「日本のイノベーションシステム」がおもしろい。

 アダム・ボーゼン氏の説を使って現時点まで分析して、日本は研究開発費、特許数など、高度成長期から現時点にいたるまで大きな変化はない。しかし、その技術革新なり新しい技術が新しい産業や収益に結びつかなくなってきている。特にサイエンスと関係が深いバイオではアウトプットが弱い。また、サービス分野でのイノベーションがない、と指摘している。(p153)

 しかし、原因の分析はあいまいではっきりしない。サービス分野についてはなにか規制が原因なような記述になっているが、具体的な指摘はない。なんだろうか?

 実業界の論考では、トヨタの中川剛男さんが、海外工場の現地調達率を100%にもっていこうとしていること(p200)、亀田総合病院の亀田さんが、生活保護費の支給額3兆円の半分が医療費になっているのはモラルハザードだと指摘していること、混合診療を認めてほしいといっていること(p223,227)、大和ハウスの広瀬基紀さんが、サービス付き高齢者住宅は、市町村の介護事業計画と関係なく建てられること、土地を提供する者にも補助がでることから建設が進んだことを指摘していること(p246,260)が、ちょっと面白かった。

 タイトルからして、何かこの閉塞感ある経済構造の打開策があるのかと思ったが、それは過剰な期待だった。
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佐々木晶二

Author:佐々木晶二
現役国家公務員(現在研究休職中)です。
早朝、毎日、一冊以上の読書を目指しています。
今は、平日は、都市計画と東日本大震災関係の本を読んでいます。
休日は、海外情報、古典、歴史など、幅広く教養をつけるための本を読んでいます。

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