浅野光行『成熟都市の交通空間』を読んで、道路の地下化のプロジェクト紹介がおもしろい。 - 革新的国家公務員を目指してー自由と民主主義を信じ国益を考えるーAiming at the innovative official

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2015/03/11

浅野光行『成熟都市の交通空間』を読んで、道路の地下化のプロジェクト紹介がおもしろい。


成熟都市の交通空間―その使い方と更新の新たな方向成熟都市の交通空間―その使い方と更新の新たな方向
(2014/03)
浅野 光行

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 都市計画学会誌での書籍紹介をみて購入。

 オーソドックスな都市交通計画の本。

 情報としておもしろいと思った点。

(1)高速道路の地下化の事例:ボストンのビックディックと地上の公園、デュッセルドルフのライン河岸道路の地下化と地上空間の再生、シアトルのアラスカン・ウェイ高架道路の地下化とウォーターフロント地区の再整備、ヨーテボリのゴーダトンネル、秋田中央トンネル(p87)

(2)小田急成城学園駅での高架化に伴い、駅前広場を小広場にし、バスターミナル、駐輪駐車施設、アグリス成城という菜園を整備したこと、東急目黒線の地下化と緑道公園の整備、東急東横線の地下化と東横フラワー緑道の整備(p118)

(3)駅前広場の機能について、車もバスも自動車もタクシーも、といったすべての機能を備えた駅前広場を前提とするのではなく、機能を限定し、駅によってはコンパクトで歩行者を最優先する工夫によって街と駅を一体的につなぐことも考慮に値しよう。(p101)

 やや違和感がある点

(1)今後のモータリゼーションについて、所得と自動車費用との関連、今後の免許取得者の増加と高齢者の自動車利用の増加等から自動車利用の潜在的な需要は今後とも大きいと認識すべき。(p46)

 本当だろうか。生産年齢人口が減って経済が定常化し、高齢化が進んで自動車利用が減ってきたときに、自動車利用がどんどん増えることがあるだろうか。

(2)第5章のシェアする交通空間の議論で、駅前広場とか公共空間をシェアして賑わいの空間につかうなど、民間事業者の視点がないこと。

 結局、大きな公共事業を実施することが困難になってきたときに、どうやって、資金をあつめて、その再整備とか維持管理をするか、という課題に直面する。その際の解決策は民間事業者に儲けてもらって、同時に施設の再整備や維持管理をしてもらう、という、win winの関係の構築しかないと思う。

 そのあたりの割り切りが全体を通して、はっきりしないと思う。

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プロフィール

佐々木晶二

Author:佐々木晶二
現役国家公務員(現在研究休職中)です。
早朝、毎日、一冊以上の読書を目指しています。
今は、平日は、都市計画と東日本大震災関係の本を読んでいます。
休日は、海外情報、古典、歴史など、幅広く教養をつけるための本を読んでいます。

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