ゲルダン『フランソワ一世』を読んで、中世の戦争はお金次第。 - 革新的国家公務員を目指してー自由と民主主義を信じ国益を考えるーAiming at the innovative official

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2015/03/08

ゲルダン『フランソワ一世』を読んで、中世の戦争はお金次第。


フランソワ一世 フランス・ルネサンスの王フランソワ一世 フランス・ルネサンスの王
(2014/12/22)
ルネ ゲルダン

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 ライフネットの出口さんの推薦。

 16世紀前半のフランス王で、神聖ローマ帝国のカールと、イングランドのヘンリーとの三つどもえの戦い、同盟、政略結婚の歴史。

(1)当時は、スイスやドイツの傭兵に頼っていたので、戦争するのは増税しないといけない。それが比較的、容易にできたのは、王の領地が多いフランス。神聖ローマ帝国は領地は各貴族に分裂しているので、税金を確保するのに苦労した。

(2)イギリスはこの時点でも既に、議会制が機能していたため、国債が発行できたが、フランスで国債を発行した場合、王が死ぬと回収できないので、国債が発行しにくかった。

(3)フランソワ一世は、後世のブルボン王朝の王などと違い、戦争では真っ先に突進していく勇猛な戦士で、実際にも殺されかけたり、カールに捕虜になったりしている。また、フランス王にはめずらしく陽気な性格。そのため、その英雄性から当時のフランス国民から人気があった。

(4)フランソワ一世は、母親や妻の要望によって、大元帥などを選んだため、軍事的に失敗することも多く、もともとフランス王族の味方だったブルボン家の離反も招いた。

 身内の能力にかかわらない身びいきは戦争のような実力勝負では決定的な影響を与える。

(5)当時の戦争では、最初は王や皇帝が勇ましく戦争を始めるが、途中で傭兵むけの資金が続かなくなるため、うやむやに終わるという戦争が多かった。要は圧倒して相手を殲滅することができなかった。

(6)この時代は、宗教革命での新教徒の扱いや、トルコ帝国によるイスラム教徒などが組み合わさって、複雑な同盟関係や敵対関係が、できては破綻した。それでも、フランソワ一世とカールがあうと表面上はキリスト教徒(カソリック)として親密なやり取りや抱擁を繰り返した。

 もともと、フランク王国から三つの国に分かれたという歴史、イギリスは別にして、フランス、ドイツ、イタリアの歴史的な近接性、親和性というのは、理解しておく必要あり。
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プロフィール

佐々木晶二

Author:佐々木晶二
現役国家公務員(現在研究休職中)です。
早朝、毎日、一冊以上の読書を目指しています。
今は、平日は、都市計画と東日本大震災関係の本を読んでいます。
休日は、海外情報、古典、歴史など、幅広く教養をつけるための本を読んでいます。

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