『計画化と民主化』を読んで、御厨先生の国土計画の歴史分析がおもしろい。 - 革新的国家公務員を目指してー自由と民主主義を信じ国益を考えるーAiming at the innovative official

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2015/03/19

『計画化と民主化』を読んで、御厨先生の国土計画の歴史分析がおもしろい。


「計画化」と「民主化」 (日本経済史 7)「計画化」と「民主化」 (日本経済史 7)
(1989/01/30)
中村 隆英

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 戦前、戦中、そして戦後の経済政策を分析した本。

 全体は、いわゆる日本の経済体制が戦後ではなく、戦時中の1940年に作られたという野口悠紀雄先生の学説に近い分析をしている。

 その中で、異色なのが、御厨先生の国土計画の制度分析。

(1)戦前は、近衛新体制のもと、企画院で国土計画や国土計画法が議論されたが、結局、国土計画がまとまったのは、戦争末期で日本の国土での自給自立体制が求められた1945年1月に内務省国土局が「戦時国土計画素案」を発表したこと。(p263)

(2)戦後は企画院の流れをくむ経済安定本部が特定地域開発を、内務省の流れをくむ建設省が府県総合計画、地方総合計画を提案して、それをがっちゃんこした国土総合開発法に、法制局が地方ばかりでは格好がつかないといって全国計画を付け加えて、全総の体系ができた。(p271)
 
(3)さらにTVA計画などを受けて、全国で広がった水資源開発の動きを受けて、吉田内閣の時に、国土総合開発法が改正された。(p273)

(4)国土総合開発法の全国計画については、経済計画の一環としての能動的な面と、経済安定本部は理解したが、建設省は、技術を中心とした府県計画の集大成と理解していて、食い違いがあった。(p274)

 現時点では、個別の開発計画をまとめるという意義はなくなり、むしろ国土全体からみて、自然や環境の持続可能性、エネルギー消費の持続可能性など、全体としての土地利用や環境、エネルギーの持続可能性を確保するというとこrに国土計画の意義があると思う。
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佐々木晶二

Author:佐々木晶二
現役国家公務員(現在研究休職中)です。
早朝、毎日、一冊以上の読書を目指しています。
今は、平日は、都市計画と東日本大震災関係の本を読んでいます。
休日は、海外情報、古典、歴史など、幅広く教養をつけるための本を読んでいます。

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