ウォーラステイン『近代世界システムⅡ』を読んで、17世紀にオランダ、イギリスとヘゲモニー国家が移動するのがわかる。 - 革新的国家公務員を目指してー自由と民主主義を信じ国益を考えるーAiming at the innovative official

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2015/03/24

ウォーラステイン『近代世界システムⅡ』を読んで、17世紀にオランダ、イギリスとヘゲモニー国家が移動するのがわかる。


近代世界システムII―重商主義と「ヨーロッパ世界経済」の凝集 1600-1750―近代世界システムII―重商主義と「ヨーロッパ世界経済」の凝集 1600-1750―
(2013/10/10)
I. ウォーラーステイン

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 ウォーラステインの本の2冊目。

 1冊目が長い16世紀の分析だとすれば、この本は、低成長期だった17世紀の分析。

 スペインから独立したネーデルランドが当初、バルト海を支配して、北欧の木材を活用した海軍とアムステルダムの金融資本で、とびぬけて生産性の高い国家を17世紀初頭につくりあげた。

 そののち、フランスとイギリスの覇権争いの中で、海軍を増強するとともに、アメリカとの貿易を活発化させたイギリスが相対的に有利になっていく。

 また、17世紀の30年戦争からイギリスがフランスに勝利する7年戦争まで戦争にあけくれるなかで、イギリスは名誉革命の後、強い国家機構と、議会のチェックによる安定的な租税システムによって、国債を発行することが可能となり、また、中央銀行制度も、フランスと異なり、南海バブル事件をなんとか切り抜けて、安定的な制度として維持できたことから、戦費の調達が可能となり、フランスに対して有利に展開した。

 特に、イギリス国債については、新教徒を圧迫したフランスに対抗して、イギリス国債を購入したオランダ金融資本の動きも重要と著者は指摘している。

 なお、17世紀は、周辺国では、イタリア、スペインの衰退、プロシアが強い国家制度をつくって勢力を伸ばし始めた時期。

 こういう大きな歴史の枠組みを経済分析をまじえながら、大胆に分析する本は説得力あり。
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プロフィール

佐々木晶二

Author:佐々木晶二
現役国家公務員(現在研究休職中)です。
早朝、毎日、一冊以上の読書を目指しています。
今は、平日は、都市計画と東日本大震災関係の本を読んでいます。
休日は、海外情報、古典、歴史など、幅広く教養をつけるための本を読んでいます。

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