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2015/03/28

中村良平『まちづくり構造改革』を読んで、域外から稼いだ所得を域内でつかうという発想はとても大事。


まちづくり構造改革―地域経済構造をデザインするまちづくり構造改革―地域経済構造をデザインする
(2014/04)
中村 良平

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 木下斉氏の推薦。

 まちづくりを地域循環、地域別の産業連関分析から分析した本。

 自分なりに肝と思った点。

(1)域外から収益をかせぐ企業なり部門とそれからでた収益なり所得を域内で循環させるという視点が、まちや地域の活性化には重要。(p70)

(2)最近、ちょっと円安から製造業の工場が北陸にでたりしているが、この場合には大企業の本社に所得が計上されること、最近の製造業の地元雇用者数が少ないので、所得として、どれだけ地域に資金が循環するかが、課題だなと思う。また、木下氏が指摘したように、新幹線が開業して、東京資本の商業店舗などが地方都市駅前に立地した場合には、従来地元に落ちていた収益が東京に吸い上げられるという意味でのストロー効果の観点も重要。

(3)域外へ商品なりサービスを売る産業というのは、個人的には、外部から誘致するものではなく、地元に眠っている資源や財産をうまくブランディング化して、それを外部の人に消費(商品だったりサービスだったりする)ということではないか。また、マクロではその規模は、そんなに大きなものにならない感じがする。

(4)一方で、公共事業などの補助金や地方交付税による大都市からの所得移転で、地方都市が支えラテいるのも事実だが、これも持続可能性という意味ではあまり期待しない方がいいと思う。

(5)エネルギーは今全部外部に依存しているので、少しでも地域内でその代金が循環できるように検討すべき。

(6)さらに、著者はほとんど意識していないが、社会保障など、地域でなくて人に着目して、ナショナルミニマムとして提供される資金やサービスをいかに地域内循環に入れていくかが重要だと思う。介護施設などの町内の空き施設をうまく利用して立地することによって、町外にでていた高齢者を呼び寄せて、町財政からの支出をきちんと町内に投下できるようにする、買い物とか、高齢者の足のサービスなども地元でビジネス化、コミュニティビジネス化をして、資金循環を地域内で行うようにするといった、共同主義的な発想が大事ではないか。

 なお、著者が得意としている産業連関分析については、自分が係長時代に担当していた経験からいうと、材料の仕入れとか所得の支払いとか、結局個別企業のアンケート結果によってくるので、あまり正確な分析が最近ができなくなってきている。まして、市町村単位でその分析をしようとすると、域内外の物資や所得の移出、移入を図らなければいけないが、税関があるわけではないので、それは大変に推測しにくいと思う。

 個人的には、地域内循環を活発化するという発想は大事だが、あまり地域内循環とか地域産業連関分析という手法に拘泥しなくてもいいと思う。
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プロフィール

佐々木晶二

Author:佐々木晶二
現役国家公務員(現在研究休職中)です。
早朝、毎日、一冊以上の読書を目指しています。
今は、平日は、都市計画と東日本大震災関係の本を読んでいます。
休日は、海外情報、古典、歴史など、幅広く教養をつけるための本を読んでいます。

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