御厨貴『安倍政権は本当に強いのか』を読んで、東大政治学の大家の本にしては、著者の言うとおり、一種の「講談」話。 - 革新的国家公務員を目指してー自由と民主主義を信じ国益を考えるーAiming at the innovative official

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2015/04/06

御厨貴『安倍政権は本当に強いのか』を読んで、東大政治学の大家の本にしては、著者の言うとおり、一種の「講談」話。


安倍政権は本当に強いのか (PHP新書)安倍政権は本当に強いのか (PHP新書)
(2015/02/14)
御厨 貴

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 御厨先生は、佐々木毅先生の系列で、東大政治学の本流。

 『明治国家をつくる』『権力の館』など、政治学と都市計画の間を攻めている学者として注目している。

 しかし、この本は新聞や週刊誌でよく書いてある、安倍政権への講談本。もう少し、政治の基調となる政治思想を分析するには向いていない。ちょっと残念。東大政治学科では今は誰が頑張っているのだろうか?

 ちなみに、タイトルでうかがわせる安倍政権の弱さは、総理と官房長官がしっくり行かなった時に発生すると言っている。でもそれって、官邸をよく見ている人ならだれでもそう思っている。しかし、安倍総理が憲法改正とか強行しないかぎ
り、そういう問題は起きないのではないか、その意味で安倍政権の強さは続くのではないか、という気もする。そのぐらいしか、この本読んで、コメントする気がしない。残念。

以下、おもしろいと思った記述を列記。

(1) 位置No. 971-976
また、安倍政権のかなり重要な部分にさまざまな示唆を与えている財界人として、JR東海の葛西敬之・代表取締役名誉会長が挙げられます。安倍さんを囲む会を十年近く続け、今でも「首相の動静」欄に頻繁に出てきます。元来読書家で、読売新聞の書評委員も務めました。思想信条を有する財界人として特異な位置を占めます。葛西さんはメンターに近い人と言ってよいかもしれません。

(2)位置No. 1034-1036
安倍さんが自民党のほうを見ないのは、党の政治家にはアメを与えておいて現実の政治は官邸で、という完全に官邸─自民党の二分体制になっているからです。

(3)位置No. 1166-1169
敵がいなくなったとき、間違いなく組織はダメになります。つまり対立相手がいないということ自体が逆に安倍政権を弱める契機になる。最重要政策のアベノミクスでさえ、雰囲気に支えられていて、推進力があるようでありません。

(4)位置No. 1227-1229
かつて一九四〇年、すべての政党が解党し、大政翼賛会が、そして翼賛政治会ができて、“一国一党”に近い状況になったとき、衆議院各派は、政党別から地域別に変わり、やはり拠り所を求める行動に出ました。古い例ですが参考にはなります。

(5)位置No. 1727-1729
後藤田はこの国で総理の力がこれ以上強くなることを逆に懸念していました。彼は基本的に性善説ではなく性悪説で、政治家を信用しない。「こんな連中に力を与えたら何をするかわからない。だから総理大臣の権力には歯止めをかけなければならぬ」。

(6) 位置No. 2131-2135
安倍さんは第一次内閣がそうだったように、基本的に「飛びたい人」です。地道に実績を積み重ねるのではなく、憲法改正なら憲法改正と一気に飛躍したい。第一次内閣でやろうとしてできなかったことを第三次内閣でやろうと思わないわけはありません。  これまでの二年間は官房長官と歩みを同じくするのが成功の道だとしても、これから飛躍するときに菅さんの限界も見えているはずです。「まだそんな地道にやっていくの?」というように。

(7)位置No. 2122-2124
官房長官と総理大臣の目指していく方向は、第三次安倍内閣になるとズレが生じてくるのではないかと私は思います。そうすると強固な人間関係もそこから崩れていく可能性はある。

うーん、なんか皮相的な分析だよな。そうゆう人間関係の裏にあるもう少し構造的な問題や課題を知りたい。
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プロフィール

佐々木晶二

Author:佐々木晶二
現役国家公務員(現在研究休職中)です。
早朝、毎日、一冊以上の読書を目指しています。
今は、平日は、都市計画と東日本大震災関係の本を読んでいます。
休日は、海外情報、古典、歴史など、幅広く教養をつけるための本を読んでいます。

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