志賀櫻『タックス・イーター』を読んで、視点と切れ味は良いけど、ややバックデータなど雑かな? - 革新的国家公務員を目指してー自由と民主主義を信じ国益を考えるーAiming at the innovative official

--/--/--

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
pagetop

2015/04/11

志賀櫻『タックス・イーター』を読んで、視点と切れ味は良いけど、ややバックデータなど雑かな?


タックス・イーター――消えていく税金 (岩波新書)タックス・イーター――消えていく税金 (岩波新書)
(2014/12/20)
志賀 櫻

商品詳細を見る


 旧財務省官僚で今は弁護士の方が書いた本。

 切れ味鋭く、財政の無駄遣いや隠れた借金、特に、年金制度の問題などを指摘している。

 しかし、全体として、データに基づかない断定的な記述が多く、自分は役人なので肌感覚で納得できる点もあるが、もう少し緻密が議論が必要。

 年金制度の分析などは、鈴木亘先生の本の方が論理、データとも明解。http://shoji1217.blog52.fc2.com/blog-entry-1713.html

 むしろ、アップルやGoogleなどが、オランダやアイルランドなどの税制特例を使って実質的に世界中で税金をあまり納めていないという指摘が重要だと思う。

 OECDなども租税回避措置を協力して押さえようとしているが、ケイマンなど小国が逃げ口をつくっているところが難しい。日本の大企業も同じ租税回避措置をとっている可能性も筆者は指摘している。(p152)

 ピケティの本も、所得の資本と労働の配分の経年的な変化について議論が集中しているが、むしろピケティも世界中で10%程度の所得が失われているという点から世界的な資本課税を主張している点が重要だと思う。

 その他の族議員などの問題は、むしろ著者が経験した時代とだいぶ構造変化を起こしていて、官邸主導に今なっている点も留意したい。その点は御厨先生の本の指摘が有益。http://shoji1217.blog52.fc2.com/blog-entry-3239.html
スポンサーサイト
pagetop

コメントの投稿

非公開コメント

pagetop
カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
電力使用状況&電気予報
プロフィール

佐々木晶二

Author:佐々木晶二
現役国家公務員(現在研究休職中)です。
早朝、毎日、一冊以上の読書を目指しています。
今は、平日は、都市計画と東日本大震災関係の本を読んでいます。
休日は、海外情報、古典、歴史など、幅広く教養をつけるための本を読んでいます。

FC2カウンター
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。