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2015/04/16

日本建築学会『スマートシティ時代のサステイナブル都市・建築デザイン』を読んで、刺激あるれる好著、でも制度論が何もない、なぜ?


スマートシティ時代のサステナブル都市・建築デザインスマートシティ時代のサステナブル都市・建築デザイン
(2014/12)
日本建築学会

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 この建築学会の本もいい。刺激的。

 僕は、エネルギー自立型の都市・地域システムが防災の観点からも、そして地域収支を成立させるという意味で、地域経済循環型システムとしても可能性があるのではないか、との問題意識を持っている。

 その意味では、p69以下の横浜国立大学の佐土原先生の論考は全く共感。特に、原発が動かせない現状で、地域自立型のエネルギーシステムは国策としても重要だと思う。

 あと、ややマニヤックだが、アレキサンダーのパターンラングエッジを引きつつ、東浩紀の『一般意志2.0』も引用して、効率的で合理的、かつ、住民へのわかりやすい計画論の議論、カーネマンの『ソフト・アンド・スロー』を引用して、専門家が直感で間違う理由、システム1が周囲に影響されやすいことを指摘した、東京工業大学の川島先生の論考も、丁度、都市計画から社会科学に視点を広げている点で、社会科学から都市計画に視点を広げている小生と、問題意識が重なっていてとてもおもしろい。

 意外なのは、今通常国会でかかっている、建築物の省エネ性能のうち、業務系についての義務化の動きに誰も触れていない点、そして、キャスビーについても、制度的な位置づけがなにもなくて、単に指標としてつかったらいいという位置づけについてだれも疑問に思っていない点。僕は、低炭素まちづくり法を、低炭素及び地域自立エネルギーまちづくり法にして、地域自立のための水力、下水道などの熱利用の手続きの簡素化とか発電業の規制緩和措置とかいれて、低炭素と地域自立エネルギーのセットの推進法にするのと、キャスビーも制度的位置づけを与えた方がいいと思う。将来海外相互認証になるにしても、財団がやっているシステムというのでは弱くないかなと思う。

 最後に、都市土木のどんの小澤一郎さん(政治家の小沢一郎さんではありません)が、「地方都市の集落でエネルギーが自然エネルギーで全部なかなえれば強引にあつめなくていい」「コンパクトシティで紋切り方、金太郎型で猪突猛進すると現場が混乱する」(p59)と述べていること。

 ちゃんと後輩に指導してほしいな。

 あと、やっぱり、建築物単体の緻密な議論に比べて、都市全体の議論になると、ややわかりにくいのと、建築物からしみ出して都市を考えるというよりも、もう少し、マクロに全体として都市のエネルギーを考えるという視点を強化する必要があると全体を通じて感じた。

 参考文献『2045年問題 コンピューターが人類を越える日』、東京都「品川駅・田町周辺まちづくりガイドライン」
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プロフィール

佐々木晶二

Author:佐々木晶二
現役国家公務員(現在研究休職中)です。
早朝、毎日、一冊以上の読書を目指しています。
今は、平日は、都市計画と東日本大震災関係の本を読んでいます。
休日は、海外情報、古典、歴史など、幅広く教養をつけるための本を読んでいます。

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