『新しい公共空間のつくりかた』を読んで、非常に刺激的、新しい動きが感じられる。 - 革新的国家公務員を目指してー自由と民主主義を信じ国益を考えるーAiming at the innovative official

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2015/04/18

『新しい公共空間のつくりかた』を読んで、非常に刺激的、新しい動きが感じられる。


PUBLIC DESIGN 新しい公共空間のつくりかたPUBLIC DESIGN 新しい公共空間のつくりかた
(2015/04/10)
馬場 正尊、Open A 他

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 東京R不動産で有名な馬場さんのインタビュー本。人選が面白い。

(1)木下斉さんの話は、友人なのでよくわかる。特に不動産管理を見直して投資利回りを改善し、物件をリノベーションをする。そしてそのテナントには、リアルな販売とネット販売あのハイブリッドの事業展開を図る(p35)という視点、早稲田商店街のプロジェクトが国から2000万円を超える補助をもらったとたんに、取組がつまらなくなり、報告書作成など管理コストがかかって、メンバーが離れていってしまった、との指摘(p44)は、とても大事と思う。

(2)まちの保育を実践されている松本理寿輝さんの取組はすばらしいものだと思う。しかし、これだけ、丁寧なつくりこみと事前準備をして、パン屋とか他の商業施設と複合化しても、認証保育園で運営費補助をもらわないと事業が成立しない保育事業ってどうして、そうなのかを考える必要があると思う。

 基本的には、子どもを預ける親が受益者だからその親が料金を払う、そして、もちろん低所得者には料金を軽減してその分は税金で支えるというのはわかる。しかし、そもそも常に補助金を入れ続けないと運営できないのは、やはり、何か市場がゆがんでいるような気がする。

 本来、保育の質や安全の確保という名前に隠れて、保育士の利益を守る側面が強くでてしまって、供給が不足してしまい、また、新しい保育ビジネスへの参入が制限されているような気がする。少なくとも、中所得以上の世帯が子どもを預けるのに常時補助がないと経営できないのはおかしいと思う。もちろん、幼稚園と保育所の縦割りは問答無用だと思う。保育士だけでなく、教師や看護師など子どもを扱う専門性がある資格の人ならだれでも保育の仕事ができるようにすればいいのではないか。よくわからないけど、随分不自然な世界があるのだなと思う。

(3)田中陽明さんのco-labの取組も、大企業とうまくリンクしているところが面白い。また、パブリックでも私的空間でもない、中間的な空間とそこでのビジネスにつながる関係づくりの場という、実践例として面白い。なんとなく、ここで語られている以上のノウハウが隠れている感じがして、それがきっと非常に大事なのではないか。渋谷の宮下町の再開発とも連携している話も、大企業とうまく連携している事例であり、地上にコストのかかる土地での事業として成立したら画期的なものだろう。

(4)小松真美さんのファンドで小口の資金をあつめて、音楽、日本酒、被災地の事業と展開し、特に、被災地では半分は寄付、半分は投資として、ちゃんとリターンを確保しているところ(p134)がいいと思う。やっぱり、何か帰ってくるものがないと疲れてしまって続けかないと思う。

 その他の人の話も刺激的。樋渡さんの話は、よく聞くはなしだが、その際に馬場さんが述べた「小さな部分をつくっていく、それがつながっていく、結果として面転換が勝手に始まる、現実に動くまちづくり、都市計画はこうしたゲリラ的活動、部分の集積」(p215)という指摘は、小生も全く同感。少なくとも、大都市都心以外は、これが都市計画だと思う。
 
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プロフィール

佐々木晶二

Author:佐々木晶二
現役国家公務員(現在研究休職中)です。
早朝、毎日、一冊以上の読書を目指しています。
今は、平日は、都市計画と東日本大震災関係の本を読んでいます。
休日は、海外情報、古典、歴史など、幅広く教養をつけるための本を読んでいます。

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