オルデンバーグ『サードプレイス THE GREAT GOOD PLACE』を読んで、パットナムの社会関係資本の空間版と理解。 - 革新的国家公務員を目指してー自由と民主主義を信じ国益を考えるーAiming at the innovative official

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2015/04/23

オルデンバーグ『サードプレイス THE GREAT GOOD PLACE』を読んで、パットナムの社会関係資本の空間版と理解。


サードプレイス―― コミュニティの核になる「とびきり居心地よい場所」サードプレイス―― コミュニティの核になる「とびきり居心地よい場所」
(2013/10/26)
レイ・オルデンバーグ

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According to the writer's definition, the third place is the informal space having the function to maintain and cultivate human network. The viewpoint is similar to 'social capital' by Mr.David Putnam. The writer pointed out several example such as coffeehouse and pub in England, cafe in France, drug store in US. Specifically, the writer admitted alcohol liquids useful to smooth communications , In Japan, 'NOMIYA', Japanese drinking bar, has similar functions. To cultivate social capital is serious issue for community development in Japan, so this book is useful to Japanese city planners.

 この本は、かばちゃんの推薦。

 サードプレイスとは、著者によれば「インフォーマルな公共生活の中核的環境」(p59)。ややわかりにくいが、私的な家と職場以外の三つ目の場所で、人間関係を豊かにする場所、例えば、飲み屋、パブ、カフェ、郵便局、ドラッグストアーなど。

 全体を通じて、アメリカではこのようなサードプレイスが、都市計画家の再開発とか用途制限、住宅開発などでなくなってきているとの指摘。

 飲み屋がサードプレイスとして的確かどうかしらないが、日本の児童公園とか公民館、コミュニティセンターなどの不活発利用を考えると、飲み屋やパブ、カフェなどの収益をあげつつ、その場所では、上下を脱いでリラックスできる、そして、ある程度のマナーと知的な会話もできるという空間つくりのアイディア集なり、都市計画家への警告の書として読むことが可能。

 その一方で、この本は日本語訳は2013年と最近だが、もとの本は1989年なので、やや古い側面もある。一つは女性の記述の仕方。もう少し、僕たちは、女性と一緒に気楽に騒いだり話をすることになれてきているのではないか。また、子どもの扱いも、もっと子どもも大人も、高齢者も自由に立ち寄って、コーヒーとか飲んだりしてくつろげる空間づくりを積極的に提案してもいいように思う。

 日本でも、まちの保健室とか、まちカフェとか、いろんな試みが起きているが、空いている空間を商売としてちゃんとまわるような、ビジネス経営者に委ねることが重要。別に税金を使う必要もないし、使う余裕も地方公共団体もないだろう。

 住宅団地の空き家とか児童公園、まちなかの都市公園や駅前広場など、ビジネスに使えそうな空間は実はたくさんあると思う。

 あと、用途規制や建築基準、保健所の規制なども大きい。住宅地などで空き家がたくさんできていて、まわりに高齢者がたくさんいるのだから、もっと、空き家をうまく活用するビジネスが発達すべき。保健室、コンビニ、宅食センター、カフェなどできてもいいし、デイケアなんかもほしいと思う。単体規制や消防法も問題があるのだろうが、社会実験的に対応できないか。

 また、建築技術者も、木造空き家での火災の避難の問題などを、より技術的な観点で、簡易に避難検証ができる手法など、空き家を使いやすくする手法を検討してもらえないだろうか。何か問題が起きたら、マスコミが一斉に行政を批判する体質の中で、国や地方の役人の背中を押すには、技術的な理論構築も不可欠だと思う。

 住宅地が不便だからといって、空き家をカフェに転用したら、そこで火がでて子どもや高齢者が亡くなる。その場合には、一斉にそういう規制緩和をやった役所を責めることが目に見えている。この風潮の中で、どうやって一歩ずつ先に進むかを考えていく必要がある。

 
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プロフィール

佐々木晶二

Author:佐々木晶二
現役国家公務員(現在研究休職中)です。
早朝、毎日、一冊以上の読書を目指しています。
今は、平日は、都市計画と東日本大震災関係の本を読んでいます。
休日は、海外情報、古典、歴史など、幅広く教養をつけるための本を読んでいます。

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